ヒューズ
日向文
ヒューズ
- 67
- 2
- 0
(飲み干した
コーヒーカップの底みたいに
いつから僕らは
何にもできなくなっていたんだろう)
見捨てるのだなんて
よく言えたもんだね
不思議と怖くないのは
小さな頃に経験してるから
いらない物が増えていくばかり
何が欲しいのかも忘れて
どうにかなるよなんて
甘い言葉で誘うんだ君は
(黙っていても月日は経つし
悲しいことも薄れてくのさ
大事な人と過ごす時がないような人生ならば
いらない)
愛していると伝えてみても
朝の光に消されていくのさ
あの日僕が言った本当を君が信じたなら
何か変わっただろうか
Comment
No Comments Yet.