【一人声劇】愛しい“人間”の最期【ロボット】
蝶々P (arr.みゃーる)
【一人声劇】愛しい“人間”の最期【ロボット】
- 123
- 4
- 2
有限の時間の中で、静かに止まる、あなたの吐息。そして始まる、僕の鼓動……
《物語》
昔々、小さな森の奥深く。可愛らしい木のお家がありました。
そこには、“独りぼっち”の少女がいました。しかし少女は寂しくありません。何故なら、独りぼっちの少女には、博士に作ってもらった友達がいたからです。たった一人の友達。それは、人間そっくりなロボットでした。
少女はロボットに様々なことを教え、また、ロボットも少女にたくさんのことを教えました。二人はとても仲が良く、幸せに暮らしていました。
しかし、ロボットは、何処かで少女を悲しませているのではと思っていました。二人がどれだけ仲良くなっても、一人は有限の時間を、一体は無限の時間を生きなければならない運命は変わりません。
ある日の朝のことでした。ロボットは、いつものように少女の部屋へ遊びに行きました。
しかし、そこにいたのは、悲しい顔をした博士と、静かに笑う、冷たくなった少女の身体でした…
《セリフ》
ねぇ、もしも…
もしも、だよ?
僕が、きみと同じように生きられたら、きみはどう思う?
嬉しい?幸せ?…それとも、哀しい?
きみは、どんな心になるの?
(18s)
…でも、きみの心は、もうこの中にはないんでしょう?
もう、きみの心はお空の上なんでしょう?
きみが教えてくれた。
“人間”はそうやって、
生きては死んでいくんでしょ?
(34s)
…僕ね、たまに思うんだ。
もしも、きみと同じように生きられたなら、
きみを、これ以上悲しませないんじゃないかって……
(45s)
“人間”が羨ましい。きみと同じものをもっている“人間”が。
僕には無い、きみがもっているもの。
僕は、それが欲しい。
そして、きみの傍に居たかった。
(57s)
ねぇ、お願い。
今までみたいに、僕の傍に、居て…
もう一度…僕の隣で微笑んで?
僕を置いて行かないで…?
僕を抱きしめてくれるその腕を、ほどかないで?
僕を一人にするくらいなら、僕を壊して?
ねぇ、お願い…
お願いだよ!!!!
(1m22s)
……一人にしないで…?
=====
()の数字は、このくらいのタイミングかなぁという目安ですが、感じた通りにセリフを言ってください!
性転換、一人称変更、アドリブ等、物語を大幅に変えるものでなければアレンジ可能です。
ご使用の際は、拍手、又はコメントしてくださると嬉しいです。(やってくださったものを聴きたいので)
最後になりましたが、この設定は、あくまで私のイメージ、そして妄想からできています。ご本家様の世界観とは一切関係のないフィクションですので悪しからず。
#BGM #オルゴール #心做し #アレンジ #ご自由にどうぞ #フリーBGM #みゃーるの楽曲 #フリーコラボ #フリー台本 #声劇
Comment
2commnets
- 月宮ふぃーな
- にゃろお借りします!!