【声劇・朗読】【台本】種まき少年と竜の少女 キトキと木
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【声劇・朗読】【台本】種まき少年と竜の少女 キトキと木
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「あなたが私のために部屋を大きくしてくれていた事、どんな時も傍にいてくれた事、涙を拭いてくれた事……。全部知ってたよ」
「シードと旅に出るけど、心配しないでね。シードが私に素敵な名前を付けてくれたから。いつだって私はあなたの傍にいる。……だからあなたも私の事、忘れないでね」
「お母さん、今まで本当に、ありがとう」
零れ落ちた涙の宝石は透明ではなかった。感謝の思いを含んだ温かな色をしていた。
突然、強い風が後ろから吹いた。温かく包み込まれる感覚。いつも感じていた不確かな、でも知っているぬくもり。
『忘れる訳ないでしょ?私の方こそ、ありがとう。キトキ、あなたは私の自慢の娘よ……』
風が止み、振り返るけれどそこには誰もいなかった。でもキトキは知っている。
温かく優しい声に貰った言葉をキトキは心に刻んだ。木の枝葉が揺れる。
「ありがとう、お母さん」
四作目です。
『種まき少年と竜の少女』の続きです。
四作目はキトキと育ての親である木の話。シードと旅に出る事を決心したキトキが、育ての親である木に感謝を伝えるシーンです。
今回は90秒におさめるのがとっても大変でした。
あと初、素敵なBGMをriro→fiiさんからお借りしました!ありがとうございます(*・ω・)*_ _)
地の文が少なくなってしまったのでBGMで雰囲気を感じてください!
アドリブもどうぞ!
ご使用の際には拍手か一言よろしくお願いします。
手に取って下さった皆さんに心から感謝申し上げます。
たくさんの方のおかげで作品を作ることができました。
私事ですが、『種まき少年と竜の少女』をTwitterに投稿しているのですがツイートが100超えました。これからも頑張ります!
riro→fiiさん、ぴぴさん、皆さん、本当にありがとうございます!
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