【声劇・朗読】【台本】種まき少年と竜の少女 名前1 〜音〜
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【声劇・朗読】【台本】種まき少年と竜の少女 名前1 〜音〜
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「お前が、つけてくれ」
少女はシードにそう言った。少女は笑っている。シードは驚いて言葉を返す。
「僕がつけるの?自分の気に入った名前でいいんだよ?」
少女がこれから名乗っていく名前なのに、自分が決めてしまってもいいのだろうか。シードの考えとは裏腹に少女は自信ありげに笑う。
「お前がつけてくれた、名前なら、どんな名前でも、いい」
旅へと、外の世界へと連れ出してくれるシードが考えてくれた名前なら、どんな名前でも好きになれる自信があった。
「じゃあ、僕が決めるよ?」
念押しに聞いた問いにも少女は大丈夫だと頷いたので、シードは名前を考えることにした。
少女との短いけれど忘れられない時間を思い出す。様々な思い出が重なって、シードはふと響きのいい音を見つけた。
シードがにこりと笑った。
「『 キトキ』」
二作目の投稿です。
『種まき少年と竜の少女』の続編です。
一作目の「空の上」から話は進み、少女はシードと旅に出ることを決心しました。
そして台本は、名前のなかった少女のためにシードが名前を考えるシーンです。
そしてこの作品には続きがあります。
この後、なぜ「キトキ」という名前を提案したのか、その理由をシードが語ります。
ぜひそちらも見てみてください!
今回もBGMは設定していません。
アドリブもどうぞ!
ご使用の際は拍手か一言よろしくお願いします。
この台本を素敵なものにしていってください。
手に取って下さった皆さんには心から感謝申し上げます。
いつも私に意見をくれる友人、そしてぴぴさん、本当にありがとうございます。
Comment
1commnets
- あめさっちゃんさん、コメントありがとうございます(*・ω・)*_ _) 気に入って頂けて嬉しいです😆 そうなんですね! ぜひ!聞かせてください! さっちゃんさんが読まれるシードとキトキの話を楽しみにしています😊 ありがとうございます😌💕