声劇 』人魚と記憶喪失の青年 ( 🔶後編
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声劇 』人魚と記憶喪失の青年 ( 🔶後編
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青年は荒れた海の中、難破寸前の幽霊船まで
泳ごうとしました
荒れ狂った、暴風大津波が
難破寸前の幽霊船を飲み込み
青年はその、うねりの中、沈みました
すると 人魚が
青年を
赤子を抱くよに包み込みました
難破した幽霊船の 破壊した破片が
人魚に襲いかかるよに ..
朝日が登ると、元日本兵たちが乗っている
船が、破片に掴まった
青年と人魚を 見つけました
青年は 船員に助けられ
人魚はそれを見届けると
海の底に 沈んで行きました
.. 青年が
目を覚ますと、病院のベッドで
幼子を抱いた女性が
貴方が生きて、還ってくれた!と
あなたの、お父さんよ! と
息子の手を、青年の手に重ねました
青年は記憶を取り戻していましたが
南の島での記憶を失っていました
... .
それから20年後、
ダッコちゃん人形が
流行っていた頃、記憶喪失の青年の
息子は、結婚し
子供が生まれました
お爺さんになった記憶喪失だった青年は
身体がかなり、弱ったままでしたが
幸福な日々を 送りながら
ある日、マンドリン弾いて
南の美しい青い海の方角を眺めながら
ふと人魚の姿が
浮かび
波打ち際で
倒れているところを見つけられ
運ばれましたが、息を引き取りました
...
それから 40年後..
記憶喪失だった青年と、そっくりな
顔立ちの、ひ孫が
海亀 歩いているような
ドルフィン街の角に座り
マンドリンを弾いて
平和の歌を、うたっていました
ある季節、少し日焼けした
マーメイドのような娘が
一緒に歌いだしました
2人は
なんだか 懐かしいような
幸せな
せつない気持ちに包まれながら ..
それから数年後、2人の間には
可愛い赤ん坊が、生まれ
普通の
幸福な人生を送り続けました
( 終
前編
https://nana-music.com/sounds/02624003/
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