【声劇台本】俺の翼が折れるとも【オリジナル】
演者様方のお名前をどうぞ
【声劇台本】俺の翼が折れるとも【オリジナル】
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※ナルムの性別はどちらでも結構です!
※素敵なBGMをお借りしております!
《概要》
惑星大変動から1000年。
宙に浮かぶ島「コロニー」での暮らしを余儀なくされた人々が、飛行技術を発達させるのはごく自然なことだった。
現在広く使われている小型飛行機には少量ではあるものの燃料が必要で、その燃料もいずれ底を突く。
そうなるとコロニーでの生活は成り立たなくなってしまう。
そう考えた人々は小型ウォーターバイク「リコシェ」を開発。
最大乗員は2名とかなり小さいが、燃料を補助・緊急用に限定。
通常飛行は水を使用する、全く新しいタイプの飛行機械だ。
そのテストフライトには、2人の若者が志願した。
ペアパイロットとして確かな実力を持つ、マサトとナルム。
強気でテストフライトを志願したナルムだったが、直前になるとさすがに緊張した様子。
それを見たマサトは、ナルムに優しく語りかける。
《台本》
マサト:「エアブレーキ動作確認、っと。……おい、ナルム? 大丈夫か?」
ナルム:「えっ!? あ、うん……大丈夫……」
マサト:「緊張しなくていい。お前ひとりで飛ぶわけじゃないんだから。何かあったら俺もいる。な?」
ナルム:「う、うん……ありがと」
マサト:「……やっぱ、怖いよな」
ナルム:「ちょっとね……でも、もう大丈夫」
マサト:「……落としやしねぇよ。俺が絶対にな」
ナルム:「………うん。信じてるよ」
マサト:「なんだか初めて一緒に飛んだ日のことを思い出すなぁ、ナルム。あの時は俺がビビって、後部席でガタガタ震えてた」
ナルム:「ふふっ……そうだったね。あの時のマサト、指の先まで真っ青だったよ?」
マサト:「あの時はナルムが俺の手を握って励ましてくれた。……今度は俺が、お前の支えになる番だ」
ナルム:「マサト……」
マサト:「大丈夫だ。例え俺の翼が折れてしまっても、お前の翼だけは守ってみせる。……さぁ、行こう。今日もベストなフライトをしようぜ」
※アレンジ等はご自由に!
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