【声劇台本】jellyfish

【台本】もやし×【声】あなた

温水のプールは最高ですね ───────── ほろ、ほろ、と 崩れ落ちる 指先から壊れていく 日の光が遠ざかる あぁ、僕は死んでいる 穏やかに そして確実に この母なる海と一つになっている 細胞が死ぬ 僕が死ぬ 宝石のようだと 讃えられたあの頃の姿は もう、今となれば夢の向こうだ 光ることも、優雅に舞うことも そんな選択肢すらなく 僕は溶けるように死んでいく 5%しか残らない『本当の僕』は 泣いているのだろうか でもその涙さえ、もう見えない 最後の一欠片が 浮かび、弾け、居なくなった 「......さよなら 」 ───────── 最近、家のクラゲさんの元気がありません 大丈夫だろうか...？ とても心配です 台本はクラゲさんを見ている時に浮かぶので