【声劇台本】Jack-o'-Lantern
【台本】もやし×【声】あなた
【声劇台本】Jack-o'-Lantern
- 80
- 7
- 3
誰も知らない「彼」の話
─────────
灯りが消えないように
隠しながら歩けば、前が見えない
大きく掲げて照らしてみせれば
すぐに冷たい夜風に、掻き消される
だから僕は落ちていた君を
くり抜いた
天国にも地獄にも行けない僕の灯りになって、と願いを込めて
誰も居ない、終わりのない暗闇を歩く
でも、いつからか
悪魔の皮を被った人たちが
現れる日が僕に訪れるようになった
僕と同じようにくり抜いた君に灯りを灯して
みんな楽しそうに笑ってる
僕も笑えると思った
でも、いつからか
僕の名前は、君の名前になって
誰も僕を見なくなった
『君』という代用品があるから
僕は要らないみたいだ
「Jack-o'-Lantern」と
灯りを灯した君を
僕の名を
そしてまた僕は
一人になった
─────────
ちょっと分かりにくいですね
#ジャックオーランタン #ハロウィン
Comment
3commnets
- Rui@負け犬系女子お借りしました!
- ここ今日 英語の授業でこの話を初めて知りました!! 終わりのない暗闇を歩くというところ、すごいぐっときました!! 素敵な詩 お借りします(´ω`)
- もやしさん コメントありがとうございます 背景を知らない方にすると分かりにくい詩にしてしまったことを少し後悔しています 日本のハロウィンはとにかく激しいですから 「実は」の部分を少しでも多くの方に知っていただけたらいいと思います