【声劇台本】僕たちは1人だった part3
神崎静流
【声劇台本】僕たちは1人だった part3
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続編だよ〜
しかし、出会ってから3ヶ月が経とうとしたある日、唐突にその時間は終わりを告げた
青年は二人きりで話し込んでいたうら寂れた公園に来なくなったのだ
それまでも待ち合わせの約束をしていたわけではなかった
少年がふらりと足を運べば、似たようなタイミングで青年もやってきた
そういう偶然が二度、三度と重なり、いつしか日常になっていたのだ
初めは少年もさほど気に止めなかった
これまでも何度か青年がやってこない日はあったし、少年が公園に足を運ばない日もあった
ただ妙な胸騒ぎを残して、少年は家路に着いたのだ
しかし、青年がやってこない日は二日、三日と続き、一週間、一ヶ月と時が過ぎるのに押し流され、少年はいつしか待つことを諦めた
思えば、彼が孤独を愛するようになったのは、その時からだったかもしれない
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