【声劇台本】僕たちは1人だった part2
神崎静流
【声劇台本】僕たちは1人だった part2
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続編
ある日、彼のクラスに新任の教師がやってきた
産休を取った副担任に代わり非常勤講師として赴任したのだという
真面目そうな顔立ちに、今風の眼鏡がよく似合う男性教師だった
珍しいことではあるが、さりとて重要なこととまでは言い難い、ただそれだけのことと流してしまいそうな出来事だったが、少年の瞳は揺らいでいた
彼はその教師のことをよく知っていたのだ
もう10年も前になるだろうか、二人はよく顔を合わせていた
ひょんなことから出会い、妙に馬が合うので話し込み、それからも頻繁に会うようになった
人見知りが激しく、会話も苦手な少年だったが、その青年とは不思議と話が弾んだ
同性特有の気安さもあっただろう
お互い身の上などには触れず、独りと一人であることを言外に感じながら、ただ他愛もない話をして過ごす
たったそれだけのことが彼らには楽しかった
少年は青年の自然さに憧れ、青年は少年の純粋さに惹かれた
ちょっと長編になりそうww
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