声劇台本『町外れの研究所』
教授「〇〇」×青年「〇〇」
声劇台本『町外れの研究所』
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学問と戦争のおはなし。
青年とか書いてますが、両役ともに性別にこだわりはありません!自由に読んでいただけたら幸いです。
続編→ https://nana-music.com/sounds/02a12322/
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青年 先生。私今日で、この研究所をやめることにしました。
教授 お……そうか。
青年 ええ、大変お世話になりました。
教授 ふむ。前から聞いてはいたが……しかし君がいなくなるといよいよこの研究所も私1人というわけか。この先、どうするつもりだ?
青年 はい……王立の研究所に行きます。
教授 なるほどそういうことか。実に君らしい選択だ。
青年 先生!私は決して先生を裏切るつもりではないんです、ただ…
教授 理解しているよ。君はそんなに愚かではない。たしかに、君の研究はこんな町はずれの粗末な部屋では到底完成し得ないからな。君はもうその歳にして、私を越えてしまった。
青年 そんなことは!
教授 それに聞いているだろう。もうすぐ王立軍がこの町を「通過」する。こんな町だ、3日で制圧するだろうな。裏切ったなどとは思わない、行くなら、今だ。
青年 先生!?先生はどうなさるおつもりですか!?
教授 私は、この町と共に死ぬ。私の父も、私の母も、ここに眠っているのだからな。
青年 先生……。本当に、ありがとうございました!
教授 うむ、うまくやれよ。
青年 ……はい。
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