伴奏。カゲロウデイズ
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することもないから君と駄弁っていた
「でも まぁ夏は嫌いかな」
猫を撫でながら君はふてぶてしく呟いた
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは
赤に変わった信号機
パッと通ったトラックが君を轢きずって
鳴き叫ぶ
血飛沫の色、君の香りと混ざりあって
むせ返った
嘘みたいな陽炎が「嘘じゃないぞ」って
嗤ってる
夏の水色、かき回すような蝉の音に
全て眩んだ
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