【2人声劇】小さな声【コラボ募集中】
翔: 結衣:
【2人声劇】小さな声【コラボ募集中】
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(雨/1:30)
▷あの日、彼の表情はよく見えなかった
(無音/1:23)
「俺の声は、誰にも届かないから」
(教室のざわめき/1:19)
「結衣ちゃん、今日放課後一緒に遊ぼうよ!」
『ごめん、用事あるから』
「えー、てか最近全然遊んでくれないよね?前はよく遊んでたのになぁ〜」
『そうだったね』
「じゃあ結衣ちゃん家いっていい?!」
『……来ないで』
「えー、たまには俺の相手してよー」
『ごめんね、私忙しいの』
「はぁー、わかったよ」
(何かが割れる音/0:53)
『ごめんなさい……ごめんなさいっ……お父さん……ごめんなさいっ……ごめっ……』
(教室のざわめき/0:46)
「その痣どうしたの?」
『こ、転んだの』
「腕、見せて」
『やめっ……触らないで!』
「っ……」
『あ、…ごめっ…ごめんなさい……ごめんなさい…殴らないで…ごめっ』
「……結衣ちゃん」
(ここは重ね気味で/0:33)
「結衣ちゃんは虐待されてるんだ!」
「嘘じゃない、こんな酷い嘘つくわけないよ!」
「先生、お願い、結衣ちゃんを助けて!」
「結衣ちゃんが壊れちゃう…」
「誰か……っ、」
「……誰か、助けてよ」
(雨/0:25)
『なに、してるの……』
「結衣ちゃん、俺ね、わかったんだ」
『……翔くん』
「助けるためにはこうするしかないんだって」
『お、お父さん……殺しちゃったの?』
「っ……ごめ」
『……ありがとう』
(手を掴んで走り出す/0:08)
「え、結衣ちゃ……」
『っ……逃げよう!!!!』
「……っ、」
▷こんな傷だらけの世界から
『ははっ、』
「……怖くないの?」
『だって、もう大丈夫だから』
▶▷2人でどこまでも
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▶「」:翔(しょう)/12歳
・結衣の幼馴染みで家が隣同士
・結衣のことが大好き
・学校ではヤンチャな男の子
・結衣が虐待されていると知って周りの大人に声を上げるが誰も聞いてくれない。自分の無力さに絶望する。
・最後は結衣のお父さんを刺してしまう
▷『』:結衣(ゆい)/12歳
・父子家庭
・一人っ子で周りに頼ろうとはしない静かな子
・虐待されていることを認めない。身体の痣のことを聞かれても嘘をつく。
・"私にはお父さんしかいない"虐待をされていてもお父さんのことを悪くは言わないし離れられない。
「……どこまで逃げれるのかな」
『わかんない。でも翔くんがいれば大丈夫な気がする』
「うん……俺もそんな気がする」
タイミング見本
▷ https://nana-music.com/sounds/06bd22c4
翔あいてます:コラボ募集中
▶
"独り言"
趣味で書いてた小説から台本作りました。
翔はヤンチャ男子なので普段から冗談とか言っていて周りの大人も本気で聞いてないんです。子供が必死に声を上げてもその声は届きにくい。翔は自分の無力さに絶望してしまいます。そして"してはいけない"手段を選んでしまうんです。結衣は「ありがとう」と言っていますが虐待を認めないほど父に依存していたわけです。自分にはお父さんしかいない、と。結衣は何を思ったのか。きっと2人は気づいています。これは間違ったやり方だと。そして12歳の子供が逃げ切れるわけが無いと。
__お借りしました
フリーBGM:魔王魂
効果音ラボ
#櫻井夕の台本 #声劇 #2人声劇 #コラボ募集中
Comment
1commnets
- こころ苦しいけども一緒に逃げるところに明るさを感じられる素晴らしい台本お借りしました!ありがとうございますm(*_ _)m