語われ時【オリジナル】
作詞: Sken、歌、伴奏、作曲: sunoAI
語われ時【オリジナル】
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うつ病当事者によるうつ病当事者のための歌。
告白すると、自分は三年前からうつ病を患っており、現在も治療中です。現在は仕事をしながら治療しています。障害者の手帳も持っています。これは自分自身で障害を認めたためです。自分はこの時、障害を認めて良かったと思っています。
nanaの皆さんにもこの三年間たくさんの力をもらいました。本当に感謝しています☺️
障害を持った自分だから、書ける詩もあるなと思って当事者のありままを書きました。
同じ病気に苦しむ人の少しでも励みになれればと思っています。
【歌詞】
その時は急にやってきて
いや、予兆はあったんだ
カラダの悲鳴を心の僕は無視し続けていたんだ
その日から三日間僕は必要最低限なこと以外
布団の上で起きてるのは6時間ぐらいで
お風呂に入るのさえ億劫で
Webで診断したらすでにがっつり病気だった
メンクリで診断書をもらって
会社は次の日から休みで
これからどうなるんだろうって不安で一杯だった
焦ってもカラダは動かないから
ただ毎日寝ていて
頑張って散歩したら奥さんが褒めてくれた
浦島太郎になったみたいに
全てのことから置いていかれて
会社に復帰したけど、どこか違和感があって
薬が強くて眠たくてカラダを動かすのさえ大変で
頑張って半日でも出社したら奥さんが褒めてくれた
そのうち月の半分しか会社に行けなくなって
産業医から診断を受けて
また会社を休むことになって
死のうと思った
Webで"誰にも迷惑をかけない死に方"って検索して
命のダイアルのポップアップが出た
おばあちゃんに会いたかった
生きる意味がない気がした
だって、ずっと寝ていてカラダは食事すら億劫にして
でも、奥さんは晩御飯だけ作ってと言った
作ったら褒めてくれた
何がしたいんだろうって自分を問い正した時
僕はデザインに出会った
デザインスクールに通うようにして
行けない日も多かった
でも、半日でも行けたら奥さんが褒めてくれた
デザインの仕事がしたくて
仕事を探したけど
病気のことを話すとみんな顔色が変わった
誰も病気のやつなんか雇いたくないし
障害枠があることを知って
そっちで探したら意外とすんなり仕事は見つかって
でも、奥さんに訊かれたデザインはいいのって、やりたいことやらなくていいのって
やりたいことやるんじゃなくて
家族をちゃんと守りたいと思った
ずっと守られてきたから
自分の障害を認めて
自分の弱さを認めて
その自分を社会は受け入れてくれることを知った
確かにもう偉くはなれないかもしれない
でも、良いと思う
そういう人生もありだと思う
足りない分は、好きなことで少し補えばいい
家族をちゃんと守りたいって言ったら、奥さんは褒めてくれた
Comment
2commnets
- Sken(エスケン)_Sken祭開催中、目指せ世界一
- 諌宮✾不定期投稿歌詞は凄く苦しいのに曲調は明るくて、最後には前向きになれる感じがします。 自分を認めるって意外と勇気がいる事で、でも認めてしまえば案外「なんだそっか」って思えて少し気が楽になるんですよね…。 気を張らずに毎日自分に出来る事を頑張りたいなと思います🍀