台本「罪」
作者 蓮悟/●,○
台本「罪」
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●「あぁ。わざわざ来てくれたのか。」
○「(私は友人の変わり果てた姿に…言葉を失った。)」※()内は心の声。エコー等で。
●「面会室なんてドラマで見るだけかと思ってたけど…中々趣深いもんだな。」
○「…睡眠は取れているのか?」
●「正直言うと…あんまりな。自分の犯した罪を、日々悔いているよ。ははっ…」
○「なぜあんなことを…したんだ?」
○「(私の友人は、大罪を犯してしまったのだ。それは…)」
●「自分でも、分からない。なぜ俺は…」
●「誕生日を祝われたくないなんて、嘘をついてしまったんだろう。」
○「…ッ…」
●「本当は、メチャメチャ祝われたかった。」
○「もう良い…もうやめろ…」
●「でも…何となくカッコつけてしまったんだ。気にしてない風がカッコイイと思ってしまった。」
○「(『素直じゃない罪』…紛うことなき大罪だ。)…また来る。」※すなおじゃないざい。フィクション。
●「今でも夢に、風船が出て来るんだ。」
○「お前…」
●「あの時素直につぶやいておけば、俺も…鬼のように祝って貰えたのかな…」
○「………」
●「『明日、風船が飛ぶんです。』」
●「『祝ってくれたら、嬉しいな…』」
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