長編台本「帰りは一緒に」
蓮悟&雛鼓 合作/夏,遊,母
長編台本「帰りは一緒に」
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お友達の雛鼓さんと合作しました!
プロットを書いてくれたのが雛鼓さんで、それを自分なりに台本として書き起こしたのが僕です✍️
だいぶ違う形になってしまいましたが…🥺
大変刺激になりました!
雛鼓さんありがとうございます😌
※フリーBGMとフリー画像をお借りしています。
コラボお待ちしております🙇♂️
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※()内は心の声です。エコー等お願いします。
※【】内はSEです。入れるかどうかは任意です。
夏「お待たせ、遊。」
遊「あぁ。いや、待ってないよ夏。帰ろっか。」
夏「(幼馴染の遊とは、家族ぐるみの付き合いで…私の好きな人でもある。)今日ね、長距離走があったんだ。」
遊「(夏とは小さい頃から一緒に居た。どんな時も傍に居てくれて…気付けば好きになっていた。)…あー。走るの苦手だもんね。転ばなかった?」
夏「(遊も多分…私のことを好きでいてくれてると思う。…毎日一緒に帰ってるし。)さすがに転ばないよwでも疲れたなぁ。」
遊「(夏も多分、俺のことが好きだと思う。…自惚れじゃなければ。)そっかごめんwお疲れ様。ゆっくり休んで。じゃ、そろそろ…」
夏「ここから別々だもんね。それじゃ、また明日。(でも…)」
遊「うん。また明日。(告白はしていない。)」
夏「(恋人でも友達でも無い今の関係が、心地良かった。)」
遊「(告白をしなくても良い、あえて恋人同士と宣言しなくても、お互い通じ合っているのだから…そんな心地の良い沼に…)」
両「「(お互い、溺れていたのかも。)」」
〈間〉
母「…ねぇ。遊。」
遊「どうしたの母さん。」
母「あなたしっかりしてるから…今まで言わないでいたけど。なっちゃんのことはどう考えてるの?」
遊「…急に何?」
母「私もお父さんもね。二人が好き同士なら、応援してあげたい。でも今の良く分からない関係なら、ズルズル続けるのもあんまり良くないと思うの。…夢のこともあるでしょう?」
遊「…勉強ならちゃんとしてるから。夏とのことに口出ししないで。」
母「…そう。悪かったわね。」
〈間〉
遊「(…本当は分かっていた。いつかはこの関係に終止符を打たなきゃいけないことは。…でも。)」
遊「…夏の為に、なるのかな。」
遊「(それが本音だったのかもしれない。)」
〈間〉
夏「今日ね…化学のテストで80点取ったんだ。」
遊「すごいね。また一歩夢に近付いたんじゃない?」
夏「うん…ありがとう。遊は勉強捗ってる?」
遊「まあまあかな。(夏と俺は、先生になるのが夢だった。)」
夏「遊は私より勉強出来るもんね。心配いらないか。」
遊「…それほどでも。じゃ、ここまでだね。」
夏「うん。また明日。」
〈間〉
夏「…最近遊、元気無いな。」
〈間〉
遊「くそっ…今の成績じゃ…!」
遊「…辛いよ。」
遊「(二人で誓った夢。今はもう、俺には重しになっていた。)」
遊「…夏の足を引っ張るぐらいなら。」
遊「(結局は、苦しみから逃れたかっただけかもしれない。)」
〈間〉
遊「夏、明日から別々に帰ろう。」
夏「…えっ?」
遊「(俺は、楽な道を選んだ。)」
〈間〉
母「遊…」
遊「ご馳走様。」
【ドアを閉める音】
遊「…うっ…」
遊「(どうしてだろう。涙が止まらない。)」
遊「(もう苦しくないはずなのに…なぜ…)」
【足音】
母「遊。開けなくても良いから聞きなさい。」
遊「………」
母「なっちゃんと何があったかは聞かない。でもね。」
母「あなたが今苦しんでいる以上に、なっちゃんは苦しいの。せめて…」
母「会って、説明してあげなさい。」
遊「………」
母「気持ちを素直に伝えるの。…あなたもいずれ大人になるのだから、」
母「自分の行動には、責任を持ちなさい。」
遊「………」
〈間〉
遊「急に呼び出してごめん。」
夏「ううん…それで、何かな。」
遊「…俺さ、もう足引っ張りたくないんだ。」
夏「…どういうこと?」
遊「夏との夢…先生になる夢…俺、無理なんだ。今の成績じゃ絶対」
夏「どうでもいいよ、そんなこと。」
遊「…え?」
※以降しばらくマイク近めで。(夏が遊を抱きしめている)
夏「寂しかった。」
遊「痛…怒ってる…?」
夏「当たり前じゃん。」
遊「…でも俺、夏のことを思って」
夏「いいわけ。」
遊「…え?」
夏「勉強が辛かったなら、そう言ってくれればよかった。無理やり別れるなんて、絶対おかしい。」
遊「…別れるって」
夏「私は遊が好き。遊は?」
遊「俺も夏が…好き。」
【リップ音】
夏「これで恋人同士…だね。」
遊「………ねぇ、今日どうしたの…?」
夏「もう離さないもん。」
遊「…俺、情けないな。」
夏「知ってるよ?」
遊「…そっか。…はは!」
夏「…ぷっ…ふふ!」
〈間〉
遊「…じゃあ、帰ろっか。」
夏「…うん。一緒に。」
両「「一緒に帰ろ。」」
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