ショウタイム・ルーラー
❤️チューウィー·💙フラッフィー
ショウタイム・ルーラー
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第2節「ラットアタットサーカス団」
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オホツチとワダツミがこの後の公演に不安を感じていると、スニカーとスクイークがやってきた。
「どうもお客様!楽しんでいらっしゃいますか?それから2人は案内お疲れ様。ちょっと団長が呼んでるので舞台袖へ行ってくれますか?」
「も、もしかしたらこの前団長に新しくして欲しいってお願いした道具のことかな……?」
「あ!買ってくれたのかな!?やったー!」
フラッフィーたちがバタバタと走り去り、オホツチとワダツミはあっという間に取り残された。するとスクイークが不機嫌そうにそっぽを向きながら話し始めた。
「……代わりに私たちが案内役するから」
「団長に頼まれたんです。さぁこちらへ!」
スニカーは2人を舞台の裏側へ案内した。
そこには色とりどりの箱や、大小様々な大きさのボール、きらきら光る輪っかが置かれていた。
「これは何かしら?」
「それはクランクがナイフ投げのステージで使う的ですよ。ここに立っている人間を避けて上手くナイフを投げるんです」
「そんなことをするの?危なそうだわ!」
「クランクさんはナイフ投げをするんだね。スニカーさんは何をするのかな」
「ピエロ役ですよ。やることはお客様を楽しませることならなんでも。ジャグリングでもアクロバットでも……まぁジョークは練習中ですが。それからこんなことも」
そう言うと目の前で右手を握りしめ、左手の指をパチンと鳴らす。そして再び右手を開くとそこには赤いバラの花が乗っていた。
「わぁ、これどうやったの?魔力は感じなかったから魔法じゃないわよね?」
「手品ですよ」
「手品なら本で読んだから知ってるよ。人間が魔法を使ったフリをする技術らしい」
「へぇ、人間って変なことをするのね」
「確かとても練習と技術がいることだって本に書いてあったけど」
オホツチの言葉にスニカーは肩をすくめた。
「たしかに練習はしましたが前の仕事柄もともと手先が器用でしたので」
「前の仕事?何をやってたのかしら?」
「スリを少々」
「……」
「……」
スニカーがにっこりと笑って答えると、オホツチとワダツミは途方に暮れた顔で無言を貫いていたスクイークの方を振り返った。
「あーあ、スニカー姉がさっき趣味の悪い冗談言ったせいでマジか冗談か分かんなくなって困ってるじゃん……。ちなみにそれマジだから」
「恥ずかしながら、昔住んでいた所は少し……あまり……いや、かなり……治安の悪い所でして。若い頃はそれなりにやんちゃをしてたのですよ」
「へぇ、それがどうしてサーカスのピエロに?」
「それこそ住んでいたスラム街にこのサーカスが公演に来たからですよ!あぁ、生まれて初めて見るサーカスは本当に素晴らしかった……!それまでは奪うことばかり考えてましたが、サーカスに出会って人に驚きや喜びを与える楽しさを知ったのです!居てもたってもいられなくて直ぐに入団させて欲しいと頼みました」
目を輝かせながら語るスニカーからは、本当にサーカスが好きだという気持ちが伝わってきた。
「確かスウェーもサーカスを見て入団したと言っていましたね。華やかで可愛らしい衣装が着たかったからだとか」
「そうなんだね。スクイークさんもサーカスを気に入って入団したのかな」
「違うよ。私はこの子達といられるからここにいるだけ。こんな変人たちと一緒にすんな!」
「この子達?って誰のことかし……」
オホツチとワダツミはスクイークがめくり上げたカーテンの向こう側を覗き込んだ。
「わっ!」「きゃ!」
「ちょっと!大きな声を出さないでくれる?レディが驚くだろ」
カーテンの向こう側のギラリと光る眼と牙に腰を抜かした2人をスクイークが睨む。そこにいたのは大きなライオンだった。
「レディ?」
「うん。レディは上品な淑女なんだ。騒がしいのを嫌うから大きな声は出すなよ」
「そうなのね。ごめんなさい」
ワダツミがそう謝るとレディは気にしないでと言う風に優雅に首を傾げた。
「あっちに寝てるのが熊のスリーピー。それからお喋りオウムのチャッティ。そうそう、お前も忘れてないよ。この子が相棒のオーネスト」
スクイークは先程の仏頂面が嘘のように微笑みながら肩の白いネズミを撫でて紹介する。
「この子達と一緒に過ごせる所なんてサーカスぐらいしか無かったから、し・か・た・な・く!ここに居るだけだ!勘違いするなよ!確かクランクも元々天涯孤独で行く場所がないから何となくここに来たって言ってたし……私も同じ!」
「でも、どちらにしろここは皆の大切な居場所である事に変わりはないですよ。スクイークも何だかんだずっとここにいてくれてますし」
「うっせー!馴れ馴れしく触るな!」
にっこりと笑って肩を抱くスニカーの手を、スクイークは怒って叩き落とした。けれどオホツチとワダツミはその素っ気ない態度にもう先程のように心配そうな顔はしなかった。
「本当に『家族』なんだね」
「うん。素敵ね!」
そう言って顔を見合わせて笑いあっていると、チューウィーたちがまた慌ただしく戻ってきた。
「あっ!いたいた!2人ともそろそろ公演が始まるよ!席に急いで急いで!」
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❤️チューウィー・ラットアタット(cv.なぎ)
💙フラッフィー・ラットアタット(cv.春野)
💙タ・ラッ・タ踊る
ステップ踏んで誘導
視線は向こうの方
❤️ストップ!急転直下
心臓はティック&トック
ほらキュー& ❤️💙アクション
💙7 & 8 上がっていく
❤️9 & 10 煽っていく
💙緊張感を解き放つこの
❤️💙一瞬へご招待 oh YEAH
❤️💙アンプ・アップ / ❤️僕の感性を
❤️💙アンプ・アップ / 💙更新中
❤️💙アンプ・アップ / ❤️君の感性に
❤️💙アンプ・アップ / 💙挑戦中
❤️💙アンプ・アップ / ❤️研ぎ澄ましていく
❤️💙アンプ・アップ / 💙この一瞬
❤️💙アンプ・アップ / ❤️君の感情の支配者さ
❤️ショウタイム・❤️💙ルーラー (it's show time)
テイク・ユー・ハイヤー (it's show time)
💙もっとクレイジーにしちゃって
(❤️💙crazy crazy more crazy)
❤️💙ショウタイム・ルーラー (it's show time)
テイク・ユー・ハイヤー (it's show time)
❤️もっと自由に(自由に) 💙夢中に(夢中に)
❤️💙招待 夢みたいな時間
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❤️チューウィー・ラットアタット(cv.なぎ)
サーカス団の曲芸担当。
フラッフィーとは瓜二つの双子だが、性格は自信家で傍若無人。いつも元気いっぱいで声も大きい。しかし衝動的に行動して失敗することも。サーカスの舞台で注目を浴びるのが大好きなのでサーカスは気に入っている。
【固有魔法】
「紳士淑女の皆さんご覧あれ(ホップ·アップ)」
物にかかる重力を軽くする魔法
💙フラッフィー・ラットアタット(cv.春野)
サーカス団の曲芸担当。
チューウィーとは瓜二つの双子だが、性格は大人しく引っ込み思案。用心深く聡明だが、声が小さく、上手く自分の意見が言えないことも多い。サーカスの皆のことは好きだが個性豊かなメンバーに頭を悩ますことも。
【固有魔法】
「紳士淑女の皆さんご覧あれ(シット·ダウン)」
物にかかる重力を重くする魔法
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𓆙第4章 プレイリスト𓆙
https://nana-music.com/playlists/4096351
𓆙 素敵な伴奏ありがとうございました𓆙
🐳様
https://nana-music.com/sounds/06260331
𓆙 𝕋𝕒𝕘 𓆙
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