声は出さないで やり切れなさに
沈黙で叫んだ言葉なんて
ここじゃ全く役に立たないことは
わかっているだろう
何を口にしても 味がしないな
まるで粘土細工の様だった
夜の塊 追い回されて 嵌る水溜り
泣き出した女の子が言った
「どうしてこんなにかなしいの?」
下を向いたままで答えた
「君もすぐに慣れるよ」
鮮やかが煩い 公園でシーソー
穏やかな心が回転しそうだ
涙みたいきらきら 二人照らす鈴灯
淡い淡い闇の中へ
泳いでいくからついておいで
固く繋いだ手はずっと離さないで
ねえまだいるかい
長い長い道の端を爪先で歩く靴は要らない
最後の時までその目は離さないで
ねえまだいるかい
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