長編台本「長政と市」

作者 蓮悟/お市,長政

(耳痛いとか言いつつまた出してすみません…明日聴くんで…🙏なんか治ってきました。本当です…すみません…) また長編書いてみました✍️👀 5分45秒！(長い) 今度は歴史モノです🙋 戦国時代！ 好きな方居ますよね…！？ コラボ来ると良いなぁ。 歴史得意じゃないので、変なところあったら各自直して下さい！(報告要りません) コメントしてもらえれば生劇で使ってもらっても構いません🙆🏻 ※フリーBGMと編集アプリを使用させて頂きました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 市「長政様、軍議はどうなりましたか？」 長「我が方は朝倉に着く。」 市「…そうですか。」 長「お市、お前は織田へ帰れ。」 市「私は既に浅井の者でございます。」 長「…気持ちは嬉しいが、娘達はどうなる。」 市「皆、ここに残ると申しております。」 長「…困った娘達だ。母親に良く似ている。」(苦笑しながら) 市「長政様にも似ておりますわ。」 長「これは一杯食わされたな…さて、夕餉は出来ておるか。戦の景気付けだ。今宵はたらふく呑ませてくれ。」 市「呑み過ぎは体に毒でございます。程々になされませ。」 【SE:酒を注ぐような音】※入れなくても良い(任意) 長「はは。これでは本当に一杯ではないか。」(苦笑しながら) 市「…長政様、必ず、無事にお戻り下さいませ。」 長「お市…」 市「たらふく呑むのは、勝ってからで十分でございます。」 長「くくっ…精一杯、戦うとしよう。」 市「あら。酒の為に戦をするのでございますか？」 長「いいや、織田より目の前の妻が怖いからだよ。」 市「長政様！」 長「はっはっは！」 【間】 長「市は…もう寝たか。」 長「さて、義兄上から約束は取り付けた。もう思い残すことは無い。」※義兄上=あにうえ、と読んで下さい 長「…後は、娘達が何とかしてくれるであろう。」 長「何、先のことは、若い者たちが決める…」 長「俺も、まだ若かったか。」(苦笑しながら) 長「この戦、我らが優勢ではあるが…」 長「どちらにしろ、浅井も朝倉も歴史に食われる側だ。」 長「とても義景殿の器量で、義兄上に敵うとは思えんしな。」 長「…独り言が止まらぬわ。」 市「長政様…体を冷やしてしまいますよ。」 長「起こしてしまったか。悪かったな…」 市「戦を、恐れておられるのですね。」 長「馬鹿を言うな。俺は元服間も無い頃から戦場で生きてきたのだ。今更怖いものなど無いわ。」 市「ふふ。そうでございましたね。」 長「なぁお市。どうだ、思い出話でも。」 市「お風邪を召してしまいますのに…」 長「まぁそう言うな…ちょうど今、お前が越して来たばかりの頃を思い出したのだ。あれは…」 長「よくぞいらした、織田の姫君。」 市「あら、夫殿。私はもう浅井の女でございます。」 長「はは。嬉しいことを言ってくれる。これからよろしく頼む。」 市「…私の兄は、妹に間者の真似をさせるほど小者ではありませぬ。」 長「…それは失礼致した。言われずとも、分かっておるよ。」 市「はて？」 長「そなたの兄上は、素晴らしきお方だ。いずれ天下を治められるかもしれぬ。」 市「…っ！？」 長「そなたもそう思っておるのであろう？」 市「…意地悪をなされますね。」 長「そなたの亭主になる男だからな。」 両「「ははは！(うふふ！)」」 長「…お市。ここは何も無いところだ。義兄上からすれば、大した価値は無いかもしれぬ。」 市「ご自分の国をそのように言うものではありませんわ…」 長「しかしな。この琵琶湖のほとりにも、たくさんの人達が生きている。日々笑い、泣き、皆それぞれに掛け替えの無い暮らしを営んでおるのだ。」 市「………」 長「私はそれを、戦で奪ってはならぬと思う。いやむしろ、守る為に我ら武士が居る。民達の平穏を守る為にな。」 市「…私は貴方と、一生添い遂げとうございます。」 長「ふっ…異なことを言う。夫婦なのだから、当たり前ではないか。」 市「…うふふ。そうでございましたね。」 長「お市、信長殿は必ずや天下を取り、乱世を平らげてくれる。俺はその手伝いをしたい。お前は傍で支えてくれ。」 市「ふふ。当たり前です。夫婦なのですから。」 長「そうであったな！ははは！」 【SE:終わるまで炎の音】※入れなくても良い(任意) 市「…懐かしい。全て、思い出になってしまいましたよ。長政様。」 市「今、お側に参りますわ。」 市「ちょっとの辛抱ですから、お風邪を引かないようにして下さいね。」(苦笑しながら) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー