寂蓮の池
マモルマネー
寂蓮の池
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【詩】マモルマネー
【曲】マモルマネー
雨蛙達が叫び出す頃
君が絹の袖を広げる度に
溶け落ちる脳下垂体
いにしえの、蓮の花の池の上
律する君の、ひたいにある瞳は
ぼくに寂蓮島の鳥たちの翼に飛び乗れといざなう
逆算すると卯の月
六合(りくごう)の待つ和合する主陰私(しゅいんし)までには
もう、戻れない…
今年も、もう引き返せない
今年も、また帰れない…
昨年も、来年も
雨蛙達が、また叫び出す頃
いにしえの蓮の花の上に辿り着くだろう…
君のおかげでぼくは黒い狢にならずに済む
広大な神泉池の、淀みない静寂の湖畔の
みなもに浮かぶ、君の右手首は
ぼくに向かって手を振る、手招きする
みなもに浮かぶ、君の3つ目の瞳は
ぼくをみつめる…
2024.4.18 マモルマネー【samuraifish】
#マモルマネー
#samuraifish
マモルマネーの世界 © 2024 by マモルマネー is licensed under CC BY-ND 4.0
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