君はまだ覚えてるかな
幼い頃の暑い六月
廃線になった線路を
僕等はどこまでも歩いた
乗り気で水筒なんかを
ぶら下げてきた雅敏は
おじちゃんに買ってもらった
マウンテンバイクを自慢した
「けどな 俺はおじちゃんが嫌いなんだ
母ちゃんをいつも泣かせてばかりいるから」
僕は何だか気まずくなって
目をそらしたんだ
雅敏の顔に大きな青痣があったから
降りだした夕立に走りだす
つぶれた無人駅で雨宿り
明日は何して明後日は何して
くだらない話で笑い転げる
嵐の予感に胸が高鳴る
あの時僕ら皆は確かに
夏を待っていました
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2commnets
- じんず。
- ゆきのまさとし〜強い子〜🥲︎ 踏ん張って生きれ〜