台本「七王伝 第一話」
作者 蓮悟/ナレしゅーいち,お〜てに,◯
台本「七王伝 第一話」
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ハクバク・ウレシスンギはついに、決戦の時を迎えていた。
●「ナナンの覇権は、この一戦で決まる。」
ハクバクの頬を一筋の汗が伝った。その意味するところはつまり、負ければ全てを失うということだ。
◯「我が友、ハクバク・ウレシスンギよ。」
かつての友であり、今や敵方の総大将である、ツウチ・コワレツァウが声を掛けてきた。これも何かの策謀であろうか。
●「ツウチ・コワレツァウ…最早語るところは無かろう。」
◯「ふふ。そうであったな。…では今から話すのは、ただの独り言だ。」
●「…戯言を。」
ハクバクは弓を手に取った。今なら仇敵を射殺すことが出来る。しかし…
◯「懐かしいな。我らは昔、確かに誓った。『共に手を取り、天下を治めん』…とな。」
●「…ッ!」
◯「互いに栄達し、それぞれウレシスンギの民、コワレツァウの民に王として推戴されるまで至った。羊飼いの少年達が…出世したものだな?」※推戴=すいたい
●「…天に二人の王は、いらぬ。」
◯「…分かっておる。ではそろそろ始めようではないか。」
●「無論…!」
リスウィン平原に馬蹄の音が轟いた。世紀の決戦が今、始まろうとしていた。
※馬蹄=ばてい,轟いた=とどろいた
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Comment
2commnets
- パイナップルMANお借りしました┏○ペコッ
- Shooichiお〜てにさん!待ってました😆 やっぱり歴史モノはお〜てにさんのような本格派がピッタリざんすね👍👍👍