【一人声劇】来し方の春
読み手:あなたのお名前 音楽:四ノ宮りゐさま
【一人声劇】来し方の春
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目の前に舞う、小さな花弁。
裏に表に。右に左に。
くるくると向きを変えながら、
あちらへこちらへとさまよう。
この季節になると、
この花を見ると、何かを思い出しそうになる。
少し霞んだ空。
柔らかな風に乗ってやってくるのは、
私の記憶か
誰かの記憶か
無理にこじ開けなくていい。
誰かとの、何かとの大切な記憶だから。
きっと、丁重に慎重に蓋をしたのだろう。
この花を見ると
なぜか苦しくて、懐かしくて、心が安らぐ。
それだけでいいんだ。
それでも、
この心が、何かを求めてやまないのは
この花のせいにしてもいいのだろうか。
行き場のない心を花弁に乗せる。
記憶の中の私は、誰かは、何かは、
幸せだったろうか。
幸せになるのだろうか。
わからない。
ただ、私はいま、春を生きているんだ。
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コラボの際は、
この曲を制作された四ノ宮りゐさんへの拍手・コメントもよろしくお願いいたします。
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#四ノ宮りゐオリジナル
1分半とは思えない…いろんな情景が見えてくる本当に本当に素敵な曲です…
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2commnets
- しろーぬ
- 🌵Comic🐎🏜️🌵お借りしました😊