key Em 前奏4小節
台詞なし1番と2番か1番と3番
(みなさん、このたびこのクラスを
うけもつことになりました
坂上です。仲良くやりましょう……。)
小さな町の 中学校に
はじめて来たのは 春のこと
あれからいくたび 校庭に
桜の花は 咲いたろう
教えた子供は 数え切れない
(安江は、生徒会費もなかなかはらえない貧しい家の子供でした。秋の遠足の時でしたが、私は安江のためにお菓子を少し買っていったことがあります。彼女はお菓子の袋を持って目にいっぱい涙をためておりました。いまも忘れておりません。しかし今は元気に工場につとめ夜は定時制高校に通っている安江
「生きていることは楽しい」とこの間来た彼女の手紙に書いてありました。)
生まれたときは 誰でも同じ
裸で産声 あげるのに
子供の時から それぞれに
違った道を 歩きだす
私の力じゃ どうにもできない
(孝夫は非行少年でした。悪い仲間と付き合って 学校にもなかなか出て来ませんでした。私も 何度か説教をしましたが聞くような子じゃありません。ところがある日 彼が何人かの少年にかこまれて喧嘩しているところに出会いました。私は孝夫をかばいましたが、映画のようにかっこよくはいきません。たちまち少年たちに、なぐられたりけられたりして、私はのびてしまいました。「先生、あんまりかっこつけるんじゃねえよ」孝夫はそう云って私に肩をかしながら家まで送ってくれました。それからです。孝夫と仲良くなったのは。今でも時々家に遊びに来ます。運送会社につとめているそうです。)
小さな町の 中学校に
いつしか月日は 流れゆく
今年も近づく 卒業が
蛍の光に 送られて
巣立ってゆくだろう 教え子たちが
(洋子(ひろこ)という子は大変頭の良い子でしたが早く死にました。結婚をして別れた子もいます。酒場づとめをしている子もいます。大学受験を三回も失敗した子もいます。どうも幸せな子より不幸(ふしあわせ)な子の方が、よくおぼえているようです。考えてみると、人間ていう奴は、誰だって多かれ少なかれ不幸(ふしあわせ)を背負って生きているようです。より良い明日を願って一生懸命生きているもののようです。みんな負けるなよ、みんな負けるなよ……と、私はそっと呟くだけです。)
Comment
1commnets
- kamisaka 🌿素敵な伴奏、お借りしました。m(_ _)m😇