言葉の味はどんな味？( 朗読 台本 )

読み手 あなた 書き手 ミチル猫

お客様におもてなしを！ さあさあお召し上がりください！ 喜んで欲しくて頑張って作ったのです！ と言いながら目の前に出された見た目の美味しそうなケーキとジュース。 これはどうもありがとうございます。と 喜んでまずはケーキを口に運んだ。 見た目はとっても美味しそうではあるのだか、 バニラエッセンスを大量に入れたかのようにとても苦い。 苦笑いをしながら美味しいですと心にも無い言葉を返した。 次に恐る恐るジュースを口に運ぶ。 ケーキ同様とても美味しそうな見た目をしていたがキウイを皮ごとミキサーにかけたような不快な喉越しで飲み込んだ後も何ともスッキリしないものだった。 私はまた引きつった笑顔でこちらも中々美味しいですねと言葉を返す。 似たような事が言葉にも言えるのではないか？ 悪意のある言葉に限って一見美味しそうな見た目をしている事があるのだ。 まるで嬉しい言葉を言っているように見えるがとてつもなく不味い言葉の数々。 美味しそうな見た目に騙されては行けない。 食い付いたら最後、苦くてのどごしの悪い不快感を味わう羽目になるのだから。 ------------------------------------------------------ 素敵なBGMありがとうございますฅ^•ω•^ฅ トリックオアトリート/オルゴール #ミチル猫台本