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台本(仮)未完成
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〇〇 会社員…2年目の会社員。浪人し続けて、親に迷惑をかけまくった人。
△△天使見習い…人間を夢の世界へ閉じ込めて植物人間化させる堕天使、本来は願いを叶えて人間を幸せへと導いていたが、己の欲望にしか興味のない人間たちの醜さを知り、堕天後人々を苦しめる堕天使へと変わってしまった。
◇◇ 女性…政略結婚をさせられそうになり絶望するが天使に出会う。金に染まりきってしまった両親を救ってほしく天使にお願いしたが、両親は天使にあれこれと嘘をつき女性を結婚に加担させた。その後自殺。
オープニング
ノイズ音 ci
□□ 甘えた口を聞くな、最近人員不足で仕事が回ったもんじゃない…死ぬ気で働く根性のない奴に金を払えるわけないだろ!
△△ あーあ可哀想な人間たち。
ノイズ音 co
一部
(〇いり)
○○ 今日も朝帰りか…あー会社辞めてぇ、って無理か。
(△いり)
○○ おーい誰か、地球滅亡させてくれー。
△△ お安い御用ですよ、僕にお任せください。
○○ じゃあお願いしますって…は?
△△ ん?どうしたんですか。地球滅亡ですよね…?僕に任せてください。
○○ (遮る)いやいや、おまえ何言ってんだよ。てかあんた誰。
△△ 僕は天使です、いや…天使見習いってところかな。
〇〇 …俺疲れてんのか。
△△ ほらほらなんでも言ってよ。僕、お兄さんの願い叶えてあげられるんだからさ。
〇〇 アーゴメンナサイオレガワルカッタデス、お引き取りください。
△△ あーあ…僕なんでもできるんだけどなぁ。お兄さんさぁ可愛いお嫁さんとか欲しくないの…?億万長者になって権力を握ることもできるんだよぉ。この世界宇宙全部お兄さんのもの。面白そうじゃない…?
〇〇 …決まってんだろ。
△△ ん?なぁに?
〇〇 美人でプライド高くて俺にだけ好意を向けてくれるお嫁さんが欲しいに決まってんだろ!
△△ (笑う)お兄さんいいね、その願い叶えてあげるよ。他にはある…?
〇〇 あー?あー…うーん。そうだな…母さんに贅沢させてあげたい。
△△ え?
〇〇 先に言っとくが、マザコンじゃねぇからな。
△△ あっいや…えっと。あっ思い出した、僕見習いだから願い事ひとつしか叶えられなかったんだ、さ、どうするお兄さん。
〇〇 …母さんに贅沢させてぇ。
△△ お兄さんのための願い事なんだよ、もっと素直になりなよ。
〇〇 いやいいんだ。俺ずっと母さんに迷惑かけてきたから。恩返ししてぇんだよ。
△△ …偽善者が。
スタスタ足音
〇〇 あれ、あいつは。…はぁ一体なんだよ。
二部
音チュンチュン
〇〇 母さん行ってくるよ…母さん。おい母さん!
△△ お兄さんの大好きなお母さん。お兄さんに似て息子思いのいい人だと思ったのにこのザマだよ、(笑う)やっぱりだ、人間はそうあるべきなんだよ。
〇〇 お前何したんだ、
△△ 寝てるだけだよ?永遠にな。
〇〇 てめぇ何ニコニコしてんだ…早く治せ!
△△ 一度欲望に飛びついたら無理だよ、僕じゃどうにもできない。
〇〇 ああそうかよ、それじゃあお前をどうにかすりゃあいいんだよな。
△△ もっと冷静になりなよ。お兄さんには何もできないの。早く諦めてお兄さんも幸せになろ?
〇〇 母さんを差し置いて幸せになれるかっつうの。
△△ …それ本気で言ってるの。
〇〇 ああそうだよ他に何があるんだよ。
△△ 人間はみんなそうだ、誰かのためだと言いつつ自分のことしか考えてない。はずだったお兄さんに会うまでは。
〇〇 は?
△△ お兄さんはお母さんに贅沢させて自分は何もいらないって言うの?
〇〇 要らねえだろ、母さんのためだけに使いたいんだからよ。
△△ きっとお母さんが贅沢している裏で自分も働かなくて済むなんて事考えているんだろ。
〇〇 俺は働く、そりゃあ一緒に楽できたら嬉しいけどな。今の世の中じゃ無理。
△△ …お兄さん何者?
〇〇 ただの人間だよ、お前こそなんなんだよ。
△△ 僕…僕は。
三部
Mci
△△ お姉さん僕に任せてよ。
◇◇ いいの、じゃあお願い。私を殺して。
△△ え…
◇◇ 何でも叶えてくれるんでしょ。お願い。
△△ 一体なんのため。
◇◇ もうどうでも良くなっちゃったの。ね、いいでしょ。
△△ じゃあ僕がなんとかしてお姉さんを助ける…!
◇◇ (笑う)不思議な天使さん、でもね私、
△△ お姉さん…お願い。
◇◇ じゃあ私の家族…救ってほしい。
△△ お安いご用です、僕にお任せください。
◇◇ ありがとう…天使さん。
△△ 僕はお姉さんの命でお二人を救いにきました。天使です。
両親 …ありがとうございます。それでは早速なんですが、あの子を救って下さい。そして私たちをお救いください。
△△ それがお二人の願いですか。
両親 はい、私たちはあの子にたくさんお金をかけて大切に大切に育ててまいりました。ですがあの子はわがままでこの家のお金を使い果たしてしまったのです。
△△ そんな…
両親 そんな中、この人はあの子をお嫁に欲しいと言ってくださったのです。ですから天使様にはあの子とこの人を祝福してほしいんです。あの子はそれを望んでいます。しかし過去の過ちから私たちやあの人に素直に慣れなくなってしまったんです。
△△ そうなんですね。なるほど…誰にでも過ちはあります。僕に任せください。皆さんを救って差し上げましょう。
両親 ありがとうございます。
△△ それでは。
◇◇ 嫌…いや…。
△△ 何が嫌なの? みんなお姉さんのことを思って…
◇◇ …そうね。
△△ うん!だから、お幸せに!
◇◇ ありがと
△△ それじゃあ。
◇◇ (笑う)…神も、私を見捨てるのね…。
M co
△△ 僕が…彼女を殺した…。いやそんなわけない。僕は彼女を救ったんだ。そうだろ。なぁ!嘘だと…言ってくれ。(叫ぶか泣くか半狂乱どうぞ)
四部
M切り替え
△△ 僕は人殺しだよ。だから天使なんかじゃない。笑えよ、救おうとした人を殺したんだ。
○○ …。
△△ お兄さんも僕を騙すの。
○○ …。
△△ こんなはずじゃなかったんだ…。
〇〇 お前こそ、騙したくせに。
△△ は?
○○ お前俺の願いをかなえるとか何とか言って…お前こそ俺のこと騙しやがって。被害者ヅラすんなよ。
△△ 僕は…
〇〇 お前はあれだ…利用されたんだよ。だからか。お前はさ、お前を利用しようとする人間には制裁してんだ。(笑う)なんてみじめなことしてんだよ。
△△ うるさい
○○ お前は制裁できる立場の人間じゃねぇんだよ。
△△ うるさい
○○ だから
△△ うるさいって言ってるだろ
〇〇 あーもう、俺は美人でプライド高くて俺にだけ好意を向けてくれるお嫁さんが欲しい!
△△ は?
〇〇 そういってほしいんだろ
△△ …
〇〇 だからさ、もういいや、俺も母さんみたいにしてくれ。
△△ え。
〇〇 だから、これ以上悪さしないでくれ。
△△ でも。お兄さんはいいの?
〇〇 あぁ。
△△ じゃあ、お兄さん僕に任せて。
M切り替え
△△ これが僕の罪です、誰か僕をお救い下さい。神様、僕を許してください。
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