台本「雪平凛は溶けている!?」
蓮悟の台本(無音版)
台本「雪平凛は溶けている!?」
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〈登場人物〉
・雪平凛(ゆきひらりん)
佐藤になぜかご執心のクールビューティ。佐藤のことは大体知っている。
・佐藤(さとう)
クラスの平凡な男子。説明癖がある。何だかんだ面倒見が良い。やれやれ…
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〈台本〉
※地の文も◯担当
それは冬休みのこと。
●「…興味ない。」
◯「いや…グループワークだからさ。」
俺は困り果てていた。学級新聞を書くとかいうクソめんどい課題で、よりにもよって…
●「私一人でやる。あなたは帰っていい。」
◯「そういう訳にも…」
❝雪女❞こと孤高のぼっち女子、雪平と組まされていたのだ。
●「大体今日、あなたは予備校があるはず。早めに帰るべき。」
◯「まぁそうだけど…って…えっ?」
●「何?」
◯「何で知ってんの…?」
●「周知の事実。」
◯「そんなことはなかろう。」
なぜかコイツは俺のことを良く知っている…毎日のように男子が告白しに来る程のクールビューティーなのだが、クール過ぎて思考が読めないのが玉にキズだ。
●「さ、帰って。妹さんが待ってる。」
◯「怖いよ雪平!」
家族構成まで把握すな。
◯「結局何もやらせて貰えずに休み明けを迎えた俺こと佐藤…って誰に説明してんだ俺。」
★「おっ見つけた!隅に置けねぇなお前!」
◯「何の話だよ…ちなみにコイツは腐れ縁の」
★「学級新聞、お前のことしか書いてないって話題だぞ!」
◯「えっ」
俺の平穏な日常が崩れ落ちる音がした。
●「えへへ。」
どっかの雪女のせいで。
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