秋雨葬送
己龍
秋雨葬送
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物憂げな琥珀の装い 灰色の空
しとしと唄い奏でるソレは私の心
指切りの唄が途切れて消え入る刹那
「いちぬけ」ぽつり…その一言を置き去りにして
思い出は優しさだけを心に残してしまう
私をアノ日に幾度となく還す…
掌合わせ偲んだのは愛 烟る別れ日 秋雨葬送
突き刺さるのは幾千の愛 涙揺蕩う 秋雨葬送
ただ穏やかに眠る貴方が
思い出を抱き浮かんで消える
小さく震える私がそこから見えますか…?
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