夏空の白線<声劇><台本>
台本ひちゅーる
夏空の白線<声劇><台本>
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台本書きました
読んでくれる方いたら嬉しいです
寒いの連続で書いてたら夏書きたくなりました
アドリブアレンジ等していただいていいです
よかったら他の台本も見てってくださいね
#夏 #台本 #声劇 #朗読 #声劇台本
「暑い…」
空は着色料満載のエネルギードリンクの様な色をしてそこに箪笥の上に積もった埃みたいに薄く雲が浮かんでいる
中学二年の夏
野球部の練習でライトを守っている俺は案山子のように突っ立っていた
先程から野球経験0の顧問のノックを受けているが未だに空振りに悪態つく声以外は飛んでこない
部員10名の同好会のような野球部では(さもありなん)てやつだ
竹とんぼの様に空振りを続ける顧問をそろそろ何処かへ飛んでいきそうだな…と見守っているとその竹とんぼから声がかかる
「ライト!行くぞ!」
一応構えはしたものの空回り続ける顧問
なんとも言えない時間の中もう一度空を見上げるといつの間にか一本の飛行機雲が縦断している
「どうせ空飛ぶなら竹とんぼじゃなくて飛行機だよなあ…」
そうぼやいた瞬間キィンと金属音がして空の白線に白球が並び俺は慌てて走り始めた
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