Thrilling Dream
はぴらび!
Thrilling Dream
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第3話「花開け!夢の合同ライブ!」④
💜「初めてお目にかかります。ブルーミングアカデミーより参りました月夜見美咲と申します。この度は御校での合同ライブにご快諾くださり、本当にありがとうございました。このような貴重な機会を頂いたからには精励恪勤、粉骨砕身ライブに向けて努力を──」
👗「ストップ!ストップ!」
華咲学園の生徒たちに向けて挨拶をしていた美咲は突然言葉を遮られ、目をぱちくりとさせた。
💜「ええと、すみません、早速何か粗相をしてしまいましたでしょうか……」
👗「逆よ逆!何よその挨拶!固すぎでしょ!」
💜「祖母には初対面の方にはしっかりとご挨拶をしなさいと教えられておりましたのでつい」
頬に手を当てながらゆったりと首を傾げる美咲にてぃあらは「もしかしてこの人も天然なの?」とため息をついている。
🌹「まぁ、丁寧なご挨拶をしてくださるのはとても嬉しいことですわね」
🫧「はい!この企画を楽しみにして下さったということですね!」
🔮「そうじゃな。良いライブにできるよう、共に頑張ろうでは無いか」
💧「が、学校のことで何かわからないことがあったら、何でも聞いてね。よろしくね……!」
親しげに話しかけてくる華咲学園の生徒たちに美咲は少し困惑していた。ブルーミングアカデミーの生徒たちとはあまりに雰囲気が違うからだ。
それに華咲学園は巷では「ライバル校」と呼ばれているのではなかっただろうか。美咲はもっと緊張感のある雰囲気を想像していた。
💜「なんだか想像していた合同練習と随分と雰囲気が異なる気が致します。先程も随分と歓迎をして下さいましたし……」
🔮「それは他の学校からお客さんが来るのじゃから歓迎するのはもちろんのことであろう?」
🫧「それに私たち、今回の合同ライブをとても楽しみにしていたんです!カトレアの皆さんのライブは先日拝見していましたから」
💧「そ、そんな人達と、一緒に練習できるなんてすごいことだもんね……ちょっと、ううん、かなり緊張もするけど……」
そう言ってあやめはおずおずとまたてぃあらの背後に隠れてしまった。けれど、こんなに気の弱そうな子もこの合同練習を楽しみにしてくれていたことを美咲は嬉しく感じていた。
💜「ありがとうございます!皆さん、是非よろしくお願いします!」
❁⃘*.゚
🌹「美咲さん、さっきのダンスパートですがもう一度全員と合わせても良いですか?」
💜「はい、もちろん」
合同練習が開始して1週間。
他のメンバー達から練習の声をかけられることにも随分と慣れてきた。ブルーミングアカデミーでは無かったことだったので、美咲は新鮮な驚きと楽しさを感じながら過ごしていた。
👗「どうしてもラストが揃わないわね。何かいい方法は無いかしら?」
💜「ここだけダンスを合わせやすいものに変えるのはどうでしょう」
🌹「確かに確実な手段ではありますが、やはりこのダンスの方が見栄えがしますよね……」
🫧「スタッフの方に何か合図をしてもらうというのはどうでしょう?」
💧「そ、それなら、後ろの人にも合図が見やすいように、衣装を工夫して……」
話し合いをしていると、活発に意見が出るところも美咲には新鮮だった。ブルーミングアカデミーではお仕事も演出も学校に任せ切りだったし、何か話し合いがあっても美咲の発言が何となく通ってしまったのだ。
華咲学園は全く違う……全員が自分たちでステージをプロデュースして意見を出し合うのだ。時には言い争いをしながらも全員がお互いを尊敬し合っているのを美咲は感じていた。
ブルーミングアカデミーのやり方は絶対に失敗しないやり方だろう。美咲はそのおかげでトップアイドルと言って貰えるようになった。
💜(けれどこうやって対等に言葉を尽くすこと……それが私の希望だったのですね)
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💜月夜見 美咲 ツクヨミ ミサキ (cv.carillon:luna)
🔮小倉庵 真琳 オグラアン マリン (cv.ゆん)
💧時雨沢 あやめ シグサワ アヤメ (cv.星梛)
👗東雲 てぃあら シノノメ ティアラ (cv.まじゅ。)
🌹ローズ (cv.杏織)
🫧アクア・ コーラルシー(cv.うにの子)
🌹暗がりの中 迫る足音
息を飲むようなスリリングトゥナイト
💧胸の鼓動聞こえそう
ダメよ、まだ見つかる訳にはいかない
🫧交差する影 慌てないでね
駆け引きはもう始まってるわ
👗あなたのハートを盗む
チャンスはそう1回! 2度目はないの
🔮トゥナイト 怖いくらい
💜トゥナイト綺麗な夜
🔮今手を伸ばせば
🔮💜ほら届くわ
All:狙ったその日から 私の物なのよ
💜奪われる事はもう決まっていたの
All:今夜の星空と素敵なラビリンス
迷い込んだ心に 消えない夢をあげる
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合同ライブを終え、ブルーミングアカデミーへと向かう車の中。いつも通り会話もなく沈黙に包まれていた車内で突然ハルが口を開いた。
🤍「あ、あのっ!もし良ければ学校からの帰りに4人でカフェでも寄らない?考えてみたら私たち話したことがあまり無かったなと思って……それに4人に渡したいものもあるんだ」
❤️「ふ~ん、良いんじゃない?華咲学園に行って思ったけど、私たちもっとチームワークを上げていく必要があると思ったのよね!プリズムフェスであの子たちに絶対勝ちたいし!」
今までメンバーたちと少し距離を置いていたハルがそんなことを言ったことに美咲は驚いたし、めるもがすぐに賛成したことにも驚いた。
🤍「わぁ、花音さんって結構……負けず嫌い?」
❤️「めるもで良いわよ。もちろんよ!だって応援してくれてるファンにみっともない所を見せられないじゃない」
そんな会話を続ける2人を呆然と見ていると、今度はひなが口を開く。
💙「いいですね!今回の合同ライブで華咲学園のいいところが沢山分かりましたから、その情報も是非みんなで共有したいです!」
ひなも少し前までは他のメンバーに遠慮するようなそぶりをよく見せていたはずだ。けれど、パソコンに写し出されたデータを見せるひなの表情は自信に溢れて堂々としている。
💜(あぁ、みんなこの合同ライブできっと変わったのね……それなら私も……)
そして美咲は口を開く。仲間とライバルを得ることが出来た喜びに胸を高鳴らせながら。
💜「もちろん。私たちは……仲間ですもの。共に手を取り合い、華咲学園の皆さんに負けないように高みを目指しましょう!」
気品の紫薔薇組は才能の証明。けれど、仲間を得てその花はもっと美しく咲き誇るのだ。
─合同LIVE大成功!─
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❁第4期サウンド 一覧❁︎
https://nana-music.com/playlists/4056358
❁キャラ紹介 一覧❁︎
華咲学園2年生
https://nana-music.com/playlists/3982964
華咲学園1年生
https://nana-music.com/playlists/3985953
ブルーミングアカデミー
https://nana-music.com/playlists/4056639
❁素敵な伴奏ありがとうございます❁︎
White Water様
https://nana-music.com/sounds/043ca946
❁tag❁︎
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