道は違えど…
人マニア/原口沙輔
道は違えど…
- 29
- 4
- 0
#人マニア #原口沙輔 #執事は主に紅茶を注ぐ #幼児化
#ユニット企画 #創作 #キャラクター
#拍手返す #コメント返す
サクヤ・フカウミ🦈
🦈「…屈託のねぇ顔しやがって良いよな〜世界を知らねぇガキ共は」
サクヤ達は潜入任務で町に出ていた。
♟「…集中しろ」
🦈「あぁ?してるっつの」
🦈「……お前はどんなガキだったんだよ?」
♟「……別に普通だ。」
🦈「俺は〜」
ーーーーー??前ーーーーー
幼少期のサクヤ「( )クハハハおいおい〜もっと動けよーー面白くねぇな」
震える男「も、もうやめてくれ、わるかった…悪かったよ。もうしねぇ、何もしねぇから、」
サクヤ「あぁ??聞こえねぇな?ほらもっとだ」
男「……うぅぅ、、」
サクヤ「……ちっ。もう動かなくなっちまった……」
(あーあー面白くねぇ簡単に死にやがって)
黒い服を着た男「お前いいな。」
サクヤ「あぁ?なんだおっさん。あそんでくれんのか??」
黒い服を着た男「いいぞ。だが、遊ぶのは俺じゃない。着いてこい。」
サクヤ「……は?」
男「連れて行け」
幼い頃、母親に捨てられスラムで育ったサクヤはその幼心を焼かれてしまった。故に人を人とも思わない危険な快楽主義者となってしまった可能性がある。
男「今日からここがお前の家だ。」
サクヤ「おっさん誰だよ。どうゆう事だ?」
男「そう警戒するな。私は葛城。まぁ少しは名の知れた…マフィアのボスかな。」
サクヤ「へぇ〜面白そうじゃん」
葛城「お前は刀の使い方を知っているか」
サクヤ「あぁ?知らねぇな。あんのか?刀」
葛城「教えてやる。覚えろ」
それからフカウミは葛城に育てられ刀の使い方を覚えた。普通の幸せとはこの事か。とサクヤは思っていたのだろう。しかし…不幸の糸は簡単には断つことは出来ない。
サクヤ「は?死んだ?なんで?」
(葛城が死んだ?)
サクヤ「黙ってんじゃねぇよ!!巫山戯んな!」
(信じねぇ。)
サクヤ「本当はどこに……なんだよこれ。」
(サクヤへ………………葛城)
サクヤ「なんだよ……これ遺書かよ……巫山戯んな……ふざけてんじゃ…ねぇよ。」
葛城が死んだ。部下からそう伝えられたサクヤは絶望した。父親が死んだのだ。18になったばかりだった。その日からサクヤはまるで母を求める乳飲み子のように叫び……暴れ回る。
サクヤ「wwwおいおいもっと踏ん張れよ〜マフィアだろぉ???」
そんなある日サクヤに転機が訪れた。
黒服の男「お前が最近この辺りを暴れ回っているフカウミか??」
サクヤ「そうだけどぉ?なんか文句あんの??」
男「いいや。文句はない。だが、それは日本刀か?まるでアイツのようだな。」
どこか影のある話し方を気にしつつもサクヤはその男達に斬りかかった。結果は……
サクヤ「……っ負けだ。俺の負けだ。殺せ」
男「いいや。お前はいい物を持ってる。俺たちの元で暴れろ。葛城もそれを望んでいる。」
サクヤ「!!?葛城を知ってんのか…?」
男「あぁ。あいつは無くすには惜しい男だった……」
サクヤ「あぁ。同感だ。」
それからサクヤは現在のボスに拾われ血溜まりの道を歩き始める。
ボス「今日からそこにいるニコと組んでもらう。」
サクヤ「わかった。よろしくな」
ニコ「……」
(無視かよ。陰気くせぇ。俺よりちいせぇし、まだガキじゃん)
ボス「仲良くするんだぞ。サクヤはニコにこっちの世界のこと教えて貰え。」
サクヤ「へーへー。…って今なんつった???」
ボス「ニコは長い。雰囲気で分からないか?」
サクヤ「……は?」
(こんなガキが???)
ボス「ニコもほら。挨拶」
ニコ「はぁ。ニコ・オルカ。」
サクヤ「……俺はサクヤ・フカウミ。よろしく」
(名前だけって……舐めんなよ……読めねぇ奴だし。でもまぁ。退屈はしねぇか。)
ーーーーーー
ニコ・オルカ♟
(相変わらずうるさい奴。声帯無くせばいいのに。)
ーーー??前ーーー
幼少期のニコ「母さんみて!!コンクールで金賞だったんだ!!」
母「まぁ!!凄いじゃない!今日はパーティね!!」
ニコ「大袈裟だよ〜」
母「そんなことないわ!何が食べたい?」
ニコ「うーん……ハンバーグ」
母「よぉーし!!お母さん頑張っちゃうぞ!」
ニコ「やった!ボクも手伝うよ。」
母「あら!そう?ありがとう!」
ーーーガチャリ
母「あら。お父さんかしら」
ニコ「ボクが行く。」
母「そうね!絵も見せてあげて」
ニコ「うん」
………
ニコ「おかえり父さん。」
父「ただいま。どうした?嬉しそうだな」
ニコ「うん。実はこれ」
父「なんだなんだ?おぉ。良く描けている。」
ニコ「本当?実は金賞だったんだ。」
父「なんだって!おい母さん!!今日はご馳走だ!!」
母「もー!!わかってるわよ!」
ニコは幸せだった。まるで絵にかいたような家族。それが当たり前だった。父親が自殺するまでは。
ニコ「父さん……?」
借金が原因だった。借り物の幸せだった。全て作り物。父親は会社なんて行っていなかった。母親はそれを知っていた。幼いニコを置いて母親は別の男のところに転がり込んだ。
ニコ「…」
(あいつ良いな。)
それからは。毎日盗みを働き。反社会的な組織に入り重要な情報を漁り。寝床を護っていた。
ニコ「……マフィア?こいつらってそこそこなの通ったやつらなんじゃ」
組織のボス「だからなんだ?お前なら出来るだろう。良いか?間違っても裏切るような真似はするなよ?」
ニコ「理解っている。」
ーーーーーーー
ニコ「……」
(なんとか情報は入手出来た。が、着けられているな。どうする?まだ断定は出来ないがおそらくは……)
黒い服の男「止まれ。」
ニコ「…困ったな。」
(やっぱりか。逃走経路は……いや経路は潰れていると考えろ。やはり壁を伝って建物の屋上に。)
黒い服の男「逃げるなよ?屋上も抜け道も無いと思え。」
ニコ「……終わったな。」
(自害…するか。)
黒い服の男「お前の判断は間違っていない。もう人だけ選択肢を与える。俺と来ないか?」
ニコ「は?」
(罠か…?いやだが、あの男の目)
黒い服の男「どうする?」
ニコ「……良いだろう。そちらに着こう」
ーーーー
現在のボス「懐かしいな。あれからもう暫く経つ」
ニコ「なんの話しです?話が逸れました。報告事項ですが…。」
ボス「わかった。そのまま頼む。それと」
ニコ「なにか追加の調査ですか?」
ボス「いや。ニコ……私のことをお父さんと呼んでくれないか」
ニコ「は?くだらないこと言うな。切るぞ。」
ボス「…あぁ、」
ニコ「それではまた明日連絡する。あまり飲みすぎるなよ…親父」
ボス「…!!!?おいニコ!!おい!」
ニコ(うるせぇ。)
ボス「私はお前を……」
Tu-----tu----
Comment
No Comments Yet.