〈第5話〉ゴシップは程々に【後編③】
台本:由季 BGM:『海中洞窟』MATSU様 イラスト:MΔWΔTΔ様
〈第5話〉ゴシップは程々に【後編③】
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【Normal】〈第5話〉ゴシップは程々に【後編③】
俯く莉乃
シャルロット「ねぇ、莉乃ちゃんは律くんが大切よね。でも、もし助けられた律くんが自分を責めてたらどうする?」
莉乃「悲しいです」
シャルロット「律くんもきっとそうだわ」
莉乃「!……どうしよう、私」
シャルロット「…莉乃ちゃん、守り方って人それぞれだと思うの。…もし、アレンやアリスティアが傷つくことがあるなら、私はその心を守りたい」
莉乃「心を守る?」
シャルロット「そう。だから、無理に鍛えることなんてないの。少しずつできることを増やしていけばいい。それに、莉乃ちゃんには笑顔が似合うわ。今は律くんのためにも笑ってあげて?」
莉乃「はい…!」
笑顔が戻った莉乃
後ろから来たのは、律。その後をアレン、アリスティアが並んで歩く
シャルロット「あら、帰ってきたみたいね」
アレン「待たせたな。飯行くぞー」
シャルロット「……その前に、アリスティア!」
シャルロットは怒りの籠った眼差しでアリスティアを見る
アリスティア「!な、なんだい、シャル」
シャルロット「貴女には言いたいことがたくさんあるの!」
アリスティア「……珍しくお怒りのご様子だ」
アレン「諦めろ。後で説教コース確定だから」
アリスティア「………なるほど?」
莉乃は3人に駆け寄る
莉乃「律、心配かけてごめんね。もう大丈夫だから!」
律「…よかった」
律が安堵のため息をついていると…
莉乃「あ、あの、アレンさん!アリスティアさん!」
シャルロットの説教を聞きながらも、アレンは莉乃に詫びを入れる
アレン「…あー、悪い、後でな」
莉乃「!は、はい!」
ぱあっと顔を輝かせた莉乃を見て、律はアレンに闘志を燃やす
律「……アレンさん、負けませんから。」
アレン「おう、頑張れ?…てか今それどころじゃねぇんだよ…!」
アリスティア「…立ち直ったみたいだね。強い子だ。」
アレン「だろ?」
シャルロット「2人とも聞いてるの!?」
アレン、アリスティア「「聞いてる聞いてる。」」
莉乃の恋心は芽生えたばかり。本人が自覚するのはいつになるのか──
FIN
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