陽光と残光

貴方の名前

一人用朗読台本 〘あらすじ〙明日もきっとひとりだから。 𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄 午前七時三十七分。 肌を灼く光に瞼を震わせ、 意識が浮上するのと同じ速度で目を開けた。 カーテンの隙間から漏れ出る朝日に瞬いて 逃げる様に布団を深く被り直す。 そうしてぎゅっともう一度目を閉じてみても まぶたの裏側が白く光って起きろと急かしてくるので、　 仕方なくずるずると 布団に別れを告げた。 午前九時十一分。 椅子に腰掛け、ぼうと庭を眺めていた。 朝露に濡れた薄紫のパンジーが 柔らかい陽に照らされている。 透けた花びらが儚くて、良かった。 魔法みたいだと思った。 自分の思考はこんなにも薄汚れて 黒くとぐろを巻いているのに、 見える景色は変わらず美しく、 その美しさへの感動も人並みにあるというのが 不思議だった。 　 午後六時。 波は穏やか　明日は快晴 日の入りから一時間、 マジックアワーも底を尽きた頃でしょう。 良くやった。傑作だ。 それではゆきます。 さようなら、さようなら。 𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄 後になって聞いてみたら、ねえ。 アレは朝露じゃなくて如雨露からやった水だよ なんて言うじゃない。 𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄 ⚠︎ 𝘈𝘵𝘵𝘦𝘯𝘵𝘪𝘰𝘯 彗様の素敵な伴奏をお借りしております。　 台本ご使用の際は拍手・コメントを欠かさずお願いします。 https://nana-music.com/sounds/06203740 ものがたりを壊さない程度であれば何でも可。 性別・一、二人称・語尾等は自由に変えて遊んでください。 𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄 𝘤𝘳𝘦𝘥𝘪𝘵 朱夏期、音楽泥棒／ヨルシカ 演奏：彗 様 効果音ラボ 効果音辞典 ポケットサウンド SOUND JAY ニコニ・コモンズ 台本・編集：雨月 #雨月ものがたり #ヨルシカ #声劇 #朗読 #台本 #声劇台本 #コラボ用