Silent night
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Silent night
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エピローグ
*⌂↟𖢔☽︎︎.*·̩͙
「で、茜。クリスマスはどうだったよ」
盃子は茜の肩を乱雑に自分の方に寄せながら聞いた。パーティーで浴びるように酒を呑んでいたから仕方がないといえば仕方がないのであるが。
「たのしかった!おいしいのいっぱい食べたし、かざりつけもしたし、あとね、あとね、」
「おーおーたのしかったなら結構結構。……これからはもーっと幸せになろうなァ、あかねェ……」
「? うん!さかことみんなとたのしいこといっぱいしたい」
「カァーッ!この可愛い奴め!」
まるで犬を撫でるようにガシャガシャと茜の髪を混ぜる。やめろ!と喚く茜を無視して続けていると後ろから両腕を捕まれ、上に持ち上げられた。
「なぁにすんだよぉかいせェ~、邪魔すんなよなー」
「姐さん飲みすぎ、あかね嫌がってんじゃねースか」
「はいはいあかねくんはこっちで三珠ちゃん達と遊ぼうねえ~」
「あ!環テメ、あーん!あかにぇ~~~~~~~~~」
「うるさ!姐さんはこっち!どうせまだ飲むんでしょ……」
「のむ、八重花よんでこい八重花」
「あン人まだもうちょい仕事ッスよ」
「ハァ?かわいそすぎ、じゃあいいや、かいせーお前付き合え」
「………………ウス」
茜はきっとこの楽しい思い出を忘れることはないし、それはどの住人にとっても変わらないことである。
「あかね」
「なに?」
「また一緒に、たのしいこと知ってこーな。」
約束。と盃子と茜は小指を交ぜ、全員が全員、それぞれの楽しい時間を充実したものにする為に再びグラスを交わした。
Fin.
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