天使の梯子
台本/読み手 名勿
天使の梯子
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創作です。
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冷たい
頬を掠めた風と鼻先に感じる冬の鋭さ
僕はまだ生きている
指先の感覚は無い、けど、表面に感じる温もりはきっと生きている証拠だ
僕はまだ、生きている
きっと生きている
閉じきれない口から息が漏れる
微かに見えた気霜が瞬きの間に消える
瞼が重くなる
目の前が眩しくなった
暖かい
まだ、僕は生きてる、まだ
手足の感覚が無くなった
僕はまだ
温もりが消えた
眼閃の中を泳ぐ
僕は、僕は、まだ
まだ
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