🦆ユカイ ワンダーランド🦆
04:斜陽
「キキキ」
ようやく絵が完成したと思ったらこれだ。いつも良いところで、次の場所へと飛ばされてしまう。私は瞬時に鳥の方を睨んだが、そこは鳥も学習済みのようで、最初からそっぽを向いて先へと歩き出していた。
どうやら、今度の場所も学校のようだ。ただし、さっきまでいた場所とは違い、広くて新しい、よりしっかりとした建物だった。身にまとっている制服も、いつの間にか変わっている。
夕暮れ時の中、木の匂いが漂う長い廊下を歩いていく。今度は鳥に誘導されなくても、何処がどの場所だったか、体がしっかりと覚えていた。
「おつかれ」
「楽譜あった?」
ある教室に入るや否や、黒板の前に整列した友人たちがそう言って手招きをする。友人たちの顔にはやはり見覚えがなかったが、私はこの声を、日頃からよく知っていた。
「あったよ。今配るね」
紙を捲って手渡して、私も列に並ぶ。最初の一音が、喉元で出番を待っていた。
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🌻日向ひなの
🧶白水
🗝ヒイロライカ
🌺中条 瑠乃
🧞♂️RAKKO
🌟スピカ
🌟頬色に 茜さす陽は柔らかにはぜた
🧞♂️斜陽に 僕らは目も開かぬまま
🧶悲しくてしょうがないんだ
おひさまで手が濡れた
🗝眩しくて仕方がないし
途方に暮れた帰り
🌺落ちてゆくように
茜がさしたから
🦆もう少しで 僕は僕をひとつは愛せたのに
斜陽に 気付けば目も開かぬまま
🌻静かな夕凪の中
僕らは目も開かぬまま
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#ヨルシカ #斜陽 #僕の心のヤバイやつ #WhiteYouzy伴奏
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