老年期:🐁アルジャーノン
💧唄見つきの
🗾春野
🏫憂沢時雨
🪞蓬
🎆月瀬ひるく
🛤️はいねこ
🚬おと*°
🎸ヒイロライカ
🎪白月
🧜♀️日向ひなの
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🐁Lyric
🏫🚬貴方はどうして僕に心をくれたんでしょう
🎆💧貴方はどうして僕に目を描いたんだ
🪞🎸空より大きく雲を流す風をのみ込んで
🗾🎪僕のまなこはまた夢をみてた
🛤🧜♀️裸足のままで
🐁貴方はゆっくりと変わっていく
とても小さく
少しずつ膨らむパンを眺めるように
貴方はゆっくりと走っていく
長い迷路の先も恐れないままで
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
🐁Story
色とりどりの花が咲き乱れる草原を、少女の姿に戻った夜子は息を切らして駆けていた。彼女の視線の先には、真緑の葉を茂らせた大木と、その木に寄りかかって談笑している舞雪と光の姿がある。
「ごめーん! 遅れた!」
手を振りながら夜子がそう叫ぶと、二人も笑って振り返す。
「もう、おそーい!どんだけ待ったと思ってんの!」
「ま、三番目だから良しとしようぜ。ノロマ旭がまだ残ってる」
「あはは、旭くんは長生きするんだもん。まだまだ来ないよ」
そう言って夜子が振り返った先には、彼の姿はない。その事が、今はとても嬉しい。彼には、心ゆくまで残りの人生を楽しんで欲しかった。きっと暫くは夜子のいない世界を嘆くだろうけれど、優しい娘と孫たち、そしてあの本に囲まれた彼なら、きっと大丈夫だ。
「旭が来るまで、思い出話でもして待ってようぜ」
「「賛成〜! 」」
友を待つ三人の頭上では、穏やかな雲が流れていた。何処か遠くでは鮮やかな花火の音がして、海の方角からは船の汽笛が鳴り響く。
さぁ、夜子の人生の終着に、もう一度祝福を。
夜しか、もう眠れずに。
3冊目 『君の幸福な人生を巡る旅』Fin.
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🐁Tag
#Happy_LIFE_22 #アルジャーノン #ヨルシカ
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