真昼の月明かり
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真昼の月明かり
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▶▶真昼の月の明かりの下 君が幽かに見えたんだよ
ネージュが目を覚ますとそこは知らない一室だった。
慌てて周りを見渡すと、そこは大きなお屋敷の応接室のような空間だった。けれど大きな暖炉には火は入っていないし、壁に飾られた絵は色あせている。何だか寂しい雰囲気の部屋である。
特に危険なものはなさそうだと判断しつつ、ネージュは体を起こす。昨日受けたばかりの呪いが少し痛んだが気にしないようにする。そうだ、確か昨日はいつも通り人間に悪さをする魔女を封印しに行って、その時にこの呪いを受けたはずで……それで何故こんなところにいるのだろう?
「新しい呪い?にしては危険そうではないし……」
そう呟いたその時、応接室の扉が開いた。慌てて杖を構えようとすると扉の向こうから桜色の髪の魔女がひょこりと顔を覗かせた。
「あら……違ったわ」
そして何故か理不尽にガッカリされた。
「プリムラ、そちらはどうだ?」
「初めましての魔女さんはいるわ。でもリュヌちゃんではなかったわ」
プリムラと呼ばれた桜色の魔女が部屋に入ってくるとその後から魔女がゾロゾロと3人続く。しかもそのうち1人はクッションの上で爆睡している。
「えっと、ここは一体……それにリュヌって……」
「ご説明致しますね」
ネージュの問いかけにメイド服の魔女が答える。ここが白き月の宴の会場であること、その主催者がリュヌというすみれ色の髪の少女であること、そして恐らくこの会場は時間が止まっておりそれを解決するためにリュヌを探しているということ。
そういえばそんな招待状を貰っていたとネージュは思い出す。どうせどこかの貴族が「英雄」であるネージュと親しくなるために送ったものだと思ってろくに目を通していなかった。
「うぅん……リュヌは……そんなことする子じゃないと思うけど……ふわぁ……」
「私も君たちの友達を疑いたくは無いが……いや、今はとりあえず会うことが優先事項だ!無実かどうかは会えばわかるはずだからな」
「そうね。リュヌちゃんも困っているかもしれないからその時はお手伝いしましょう?」
ソーンの言葉に、ライラとプリムラが答える。しかしネージュはそんな会話のほとんどを聴き逃してしまっていた。何故なら先程ダイアナから聞いたとある話で頭の中がいっぱいになっていたからだ。
(この場所には色々な時代や国の魔女がやって来る……だとしたらもしかして……)
もしかして彼女に会えるかも。
そんな予感にネージュは息が詰まりそうになりながらそっと胸を抑えたのだった。
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「真昼の月明かり」
🧹ダイアナ・ロゼッタ(cv.唄見つきの)
💭ソーン・ドーマウス(cv.蓬)
❄️ネージュ(cv.瑠莉)
🌸プリムラ・ホワイト(cv.さき)
🕌ライラ・シャフリヤール(cv.杏織)
❄真昼の月の明かりの下
君が幽かに見えたんだよ
🌸ほら もう藍の空に融けた
想いに手を振る
All:アデュー アデュー
❄️悴む指を包む
その体温に溶けては滲む痛み
🕌すめく夜に途切れないように
また鍵をかけて
💭隠していたいとか思ってるって
本当のとこは
🧹伝えたいことがあるってことって
気付いてる
🌸一秒で過去になるんだ
この瞬間さえも
All:そう、昨日の明日に生きながら
All:明日が人生最後の日だとして
💭今日なにをしても悔いは残る
All:ああ、「もう消えたい」なんて嘘だ
🧹でもどうしてもここが痛いんだ
All:満ちては欠ける月のように
🕌この心もまた形を変える
All:今をこの時の思いも
歌にして綴じ込められるかな
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☪︎素敵な伴奏ありがとうございました☪︎
ルル様
https://nana-music.com/sounds/062453ad
☪︎ 𝕋𝕒𝕘 ☪︎
#真昼の月明かり #ユリイカノン #月詠み
#魔女ダイアナ #魔女ソーン #魔女ネージュ #魔女プリムラ #魔女ライラ
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