泡沫 offVo
吉田まろ
泡沫 offVo
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手はポケットに飲み込めなくて
織り込んだ、零れ落ちて。
揺れる駅前変わらず触れることも出来ないけれど
幻みたいな明日に君は生きていてると しんじた
振り返らない空の下で
続く道なりは 泡のように 消えた
鎖した瓶に詰めた
平行線に 織りこんだ心。
振り返らない空の下で
旅立つ背中見送る 思い出は
砕けた氷の音に
かき消えて溶けるほど優しくて
足が凍りついて動かなくて
歩くことも出来ないまま
はしゃぐ人並みの中に
浮かぶ君の面影が枯れる
幻みたいな
向こうの空が 揺れて波が霞む
振り返らない空の下で
透き通るように青い影
閉ざした夢は消えずに
平行線と僕らを 繋げて
振り返らない空の下で
いつも見ているいつも漂う様に
砕けた氷の音に
かき消されずに君へと続いてけ
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