正体
雪白東(CV:柿原徹也)&高遠丞(CV:佐藤拓也)
正体
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シャッフルユニット:その21
正体/雪白東(CV:柿原徹也)&高遠丞(CV:佐藤拓也)
🫧Anonymous(CV.つくしんぼ)
♟Viola(CV.暇人。)
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シンプルな部屋、必要最低限しか置かれていない物。ミニマリストなのかと聞いたら、必要最低限の物以外は何を置けばいいか分からないだけだよ、と返ってきて、そっかァ、と返事を返した。
「「………」」
部屋には沈黙が流れている。勢いで言ってしまったけど、何かをしたかったとか、何かを話したかった訳ではない。ただ離れたくないなぁ、と思ってしまっただけで、それが口から出ていて、気付いたらお家にお邪魔していた。
とはいえ、さすがにこの沈黙は気まずい。どうしようかなと隣に座っているアノちゃんを見ると、何かを考えているような表情が見えて、ひとまずオレは黙っていようと決めた。
「…Violaくん」
「…はァい」
「………俺、人間じゃないよ」
「…うん」
「あんな風に明るいヤツじゃないし、皆が考えてるようなこと何も分からないし、自分の気持ちすら理解できない様な、空っぽな奴だよ」
「…うん」
「…それでも俺の事、好きでいてくれるの?」
そう言ってオレを見つめるアノちゃんの表情は読めない。笑顔でもないし、悲しそうでもない。嘘を言っているわけでもなさそうだ。それなら、オレの答えは…。
「勿論。オレはアノちゃんの事、大好きだよォ。不安なら毎日伝えに来てあげるし、またデートにも行こうよォ。アノちゃんが空っぽだって言うなら、オレが埋めてあげるからさ」
オレの前では偽らなくても、いいんだよォ。
初めて見たアノちゃんの本当の笑顔は、とびっきり綺麗で、とびっきり可愛らしかった。
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♟半端な覚悟なんかで
🫧連れていけとは言わない
♟🫧似たもの同士なんだよ
きっとふたりの正体
♟🫧本当は
♟🫧首筋を甘く噛んで 赤い血と戯れたい
本能が叫ぶのに 耐え続けていたんだ
もし君が嫌なヤツなら そのすべて奪ったのに
♟喉が渇くほどに 🫧心は潤ったから
♟🫧優しく響く君の寝息に
僕は孤独を恐れはじめる
🫧人にかぶれた自分を笑い
♟暗闇の中 独り歩き出す
#色の国公式 #色の国創作
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