花降らし
n-buna (suis)
花降らし
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青年期:💐花降らし
💧唄見つきの
☀️ゆうひ
🗾春野
🏖️海咲
🏫憂沢時雨
🪞蓬
🛤️はいねこ
📢@あん子
🎪白月
🧜♀️日向ひなの
🌕いろは
🚃冬猫
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💐Lyric
🎪春先の空気が澄んでいたから、
🌕赤いサンダルを履いて
🛤出かけた先のあの並木のことはあなたから聞いていた
🎪🛤桜が並ぶらしい
📢顔を伏せるように歩く人が
🏫多いから嫌になって
💧そしたら飛んでいた桜が切に愉快に見えたから
💧🏫📢この道で踊ってやろうと思った
🪞タッタラタ、ラッタッタ 足を運ぶ
☀️タッタラタ、ラッタッタ 音を鳴らす
🧜♀️タッタラタ、ラッタッタ 春を踊るのさ、☀️🪞🧜♀️桜の下で
💐花びらが宙に浮いた 舞った一足のサンダル
🗾🏖🚃身体ごと宙に浮いて 飛んでしまえたら私は
💐はらはらはら 一人で踊ってるだけ
ただそれだけだ
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
💐Story
翌日。夜子の思惑通り、誤解の解けた舞雪ちゃんと光くんは、晴れて付き合うこととなった。真実を知った舞雪ちゃんは「バッカじゃないの!?」と大声で泣きながら、光くんの頬を何度もビンタしていたけれど、それまでの険悪な彼女と比べればなんてことない、いつもの舞雪ちゃんだった。
「全く。変に隠し事するからいけないのよ。さっさと病気治すこと。いいね?」
「分かった、分かったよ。お前らも、ありがとうな」
光くんは、舞雪の後ろに立つ夜子と旭くんに向かって屈託のない笑みを浮かべた。それがなんだかくすぐったくて、嬉しくて、夜子と旭くんは同時に微笑み返す。その日は久しぶりに四人で語り合った。まるで幼少期の頃に戻ったみたいに楽しく、あっという間に過ぎ去る時間だった。
光くんはすぐに良くなると、誰もが信じていた。しかし、秋が過ぎて冬になっても、光くんが学校に戻ってくることは無かった。
そして、ある春先の雪の日。物語は大きく転換することになる。光くんの容態が急激に悪化したのだ。どんな医者も打つ手無しの状態で、彼は夜中ずっと生死の間をさまよっていた。
明け方。美しく光る朝日も、夜明けに舞い散る雪の結晶も目にすることなく、光くんはそっと天に昇って行った。十七歳だった。
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💐Tag
#Happy_LIFE_22
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