青年期:🛤️無人駅─Vo.はいねこ
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🛤Lyric
青い空に今更気付いたようだ
道を抜けた木陰の駅で花を見ている
絵を描いていた
今日も思い出が散って征く
そんな視界だって無人なのに
大嫌いさ 痛いくらいだ
辛い暗いだを描いてしまうくせ
愛だ恋だに持ってくなんてさ
お願いだ、笑ってくれよ
そのまま灰になって、気球になって
気丈に澄んだ世界を生きたいから
臆病な僕がそれを口に出来てたら
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🛤Story
「だから付き合えないって言ったんだ」
白いシーツの上で、いつもの快活な表情をすっかり無くしてしまった光くんは、夜子の問いかけにこくりと頷いた。
「俺が病気だって知ったら、舞雪に心配をかける。ただでさえあいつ、世話焼きだろ?これ以上迷惑かけたくなくてさ」
そう言うと、光くんは頭をかいて笑ってみせた。その仕草が、何だか無理に明るく振舞っているように見えて、夜子は制服のスカートの上でギュッと拳を握った。
「明日は舞雪ちゃん、連れてくるから」
「えっ……ちょ、夜子、俺の話聞いてた!?」
「聞いてた。舞雪ちゃんに迷惑かけたくないんでしょ」
「だったらなんで……」
「舞雪ちゃんは、迷惑だなんて思わないよ。ずっとそばにいて、支えてくれる子だよ」
凛と立つ夜子の姿に、光くんはしばらく呆気に取られたような顔で固まっていた。しかし、すぐに我に返ると、今度は自然体な顔で口の端を引き上げた。
「そう、かもな。あいつなら、きっと」
病室の中を、色鮮やかな橙色が照らしている。もうすぐ夜が来る。
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🛤Tag
#Happy_LIFE_22 #ナブナ #無人駅
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