中編③ 第4話 真実と虚構【CEA】
台本:由季 BGM:『形は無いけれど、いつまでも美しく』みわたか様
中編③ 第4話 真実と虚構【CEA】
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【CEA】〈第4話〉『真実と虚構』中編③
楸は背負っていたギターケースからギターを取り出し、チューニングを始める。
楸「何か、手がかりないかなぁ」
音を合わせると、何かの歌を口ずさむ楸
要「…送られてきたっていう脅迫状、あれ見たいよな」
楸に倣い、要はベースを取り出し、アンプやらコードの準備を始める。
楸「ナタリーから見せてもらったんだっけ。私、連絡してみる」
そんなことを話していると、スタジオの扉が開いた
楸「!りらーん!」
瞬「これで揃ったな」
璃蘭「…全く。揃いも揃って音楽バカね」
楸「そう言う璃蘭だってそうでしょ?だからここに来た。違う?」
悪戯に微笑む楸を見て、璃蘭も笑った
璃蘭「…全く違わない」
瞬「よし、一曲歌っとくか」
楸「あ!私あれがいい!今日できなかったし」
要「だってよ?」
璃蘭「…はいはい。我らがボーカル様の仰せのままに」
~劇中曲~『All Alone With You』
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【PM 20:12】
ナタリー「遅くなってごめん!」
要「走ってこなくてもよかったのに」
ナタリー「…大丈夫よ。…そんなことより、みんな不安だったよね。もっと早く言うべきだった…」
瞬「?」
ナタリー「……実は、一週間前から奇妙なメッセージが届くようになったの。どれも内容は同じ、ペルソナのライブを永久中止しろ、とね」
楸「…永久って…はぁ!?」
璃蘭「…楸、落ち着いて」
ナタリー「不安にさせてごめん。だけど、一つ覚えていてほしいのは、今日の件を"演出"じゃないと気づいてる人も少なからず居るってこと。ペルソナが脅迫されてるってマスコミが気づくのも時間の問題。…でも、みんなのことは私が守るから」
その言葉に、四人は一瞬顔を見合わせると、同時に頷いた。
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