コードの考え方(主に第三音重複)
Arr.ロボくん
コードの考え方(主に第三音重複)
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今回は第三音重複について、米津玄師のlemonを用いて考察してみたいと思います。なお考察ですので、もし音楽的な部分で間違いなどありましたらコメント欄にてお願いします。
第三音重複というのは、簡単に言えばスケール上に置ける第三音は、演奏の際にかぶるのダメよっていう話です。例えば、Dのコードの部分でメロディーでファ#の音が用いられてる時は、ハーモニー部分は第三音は避けた方がいいという話です。
今回のlemonはBmで弾いてみましたが、途中メロディーでファ#ラレファ#というのがAメロで出てきます。この時のコードはDと打つでしょう。しかしながら、Dとしても普通にDなのかD/F#なのか、D/Aなのか、そもそもD(9)なのかは奏者によって使うコードが変わります。私個人としては、本当はこの部分でD/F#を使いたい場面ではあります。何故かと言うと、ソーラーソラからコードを考えると、Em→D/F#→G→A7→Dとした方が綺麗であると考えるからです。ただここで、D/F#のところでファーラーレーファ(ファは全てファ#)となってしまう為、第三音重複は避けたいところであります。私自身今回はA'メロにて失敗してますが、AメロではD/A→Dで回避しているつもりではあります(正直これも余りいいとは思えない)。
コード付けが得意な方はA7の部分を裏コードにすれば?と考える方もいらっしゃるかとは思いますが、今回に関してはA7の時にはメロディーラインにミがいる為、レ#とぶつかるので裏コードは悪手です。そうなりますと、Dの前はA7の方が望ましいでしょう。
そこから逆算するに、A7の前はGかEmのどちらかだと思いますが、私個人としてはEmの場合少し堅いかなと思っております。実際にG→A7→DをEm→A7→Dにしても問題では無いし堅実ですが、その場合Emをその前でも打つかGを打つことになります。この場合、Emを2回打つのは展開として面白くありませんし、Gと打つ場合、その後のEmを考えますとD/F#と行きたくなると思います。Gの後を無理やりカデンツにするのはA7(ファーラーレーファ(ファは全てファ#))でレとド#でぶつかるので避けたいですし、D/Aでは不自然だなと感じます。そう考えますと、私個人としてはGは避けたい(正直無理やりGで持っていこうとすると、強攻策としてG→D/A→Em/B→A7/C#→Dも考えましたが、無理矢理感が出すぎて自然とは言い難いのでやはりGは避けたいところではあります。)。
そのこともありまして、戻りますとG→A7→Dと考えたい。でソーラーソラの部分から逆算するに、Emを使って代理コードで立てる方が無難でしょう。後は問題のD/F#に行きたい所をどうするか。AメロではEm→D/A→Dとして部分的にツーファイブを打ちつつ、その後はカデンツでD→G→A7→Dとすれば綺麗な形になるのではと考えました。
(余談ですが、今書いてる最中に思いついた進行ではありますが、AメロではEm→A7(♭9)(ラーソラ時)→D、A'メロではEm→D#(♭9)(ラーソラ時)→DM7とすればより綺麗になるぞ、と考えております。その後のカデンツは同じです。)
終わりに、第三音重複はポップスにおいては厳密に適用されることはあまりないと思われますが、少し考察してみたかったので書いてみました。ここまで長文になりましたが、読んでくださった皆様、いかがでしたでしょうか?もしその考察間違ってない?と思われる方は、是非コメント欄にてコメントをお願いします。こんなに書いておいてなんですが、演奏者の私個人は素人です。素人の浅はかな知識で考えておりますので、恐らく何か解釈ミスはあるかとは思いますが、ご容赦のうえでご指摘くださるとありがたいです。
拙い文章ではありますが、読んでくださりありがとうございました。
P.S.
何気にadd9とか、使えるよねw
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