着火、カウントダウン
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着火、カウントダウン
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青年期:🎆着火、カウントダウン─Vo.月瀬ひるく
https://nana-music.com/users/8587910
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🎆Lyric
蒼い夜に街は祭のよう
宇宙を跨ぐロケットが今
僕の目の前で一つ形になる
形を見せた
これで僕も空を飛べると言った
八月末の最期に
明日したいことばっか話す僕を
君は空に飛ばしてく
ずっとしたいことなんてない
今日も死のうとしたままだ
遂に終わってしまった
十秒前のさよならで火を付ける
きっとしたいことなんてない
笑え僕たち オーガスター
オーガスター
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🎆Story
集合場所の鳥居にたどり着くと、そこには既に舞雪ちゃんがいた。高校生になってまた背が伸びた舞雪ちゃんは、小柄な夜子とは違ってモデルのようにきれいな立ち姿をしている。浴衣姿がより彼女の美しさを引き立たせ、夜子は思わず数秒立ち止まってしまった。
「何?なんか言いたいことあるの?」
いつものキツい口調でじろりと睨まれ、夜子は慌てて下駄を浮かせる。
「ごめんごめん。あんまり綺麗だったからつい」
「何それ。口説き文句としては全然ダメね。……それに、彼氏持ちに言われたって嬉しくないし。今日の祭りも、旭と来なくて良かったのー?」
口では恨み言を言いつつも、舞雪ちゃんは面白そうに目を細める。今度は夜子の方が軽く睨みを効かせる番だった。
「もー、からかわないで。旭くんとは隣町のお祭りに行ったから良いの」
夜子はそう言うと、大袈裟な素振りで舞雪ちゃんと腕を組んだ。
「こっちのお祭りは、愛しの舞雪ちゃんと行くって決めてましたから」
「ふふふ、その口説きはちょっと嬉しい」
「え、ちょっとだけ〜?」
やいのやいのと言葉を交わしながら、2人は夜の喧騒へと溶け込んでいく。繋いだ右手が少しだけ冷たくて、彼女を悲しみから救い出すにはどうしたら良いのだろうかと、夜子は静かに深呼吸をした。
舞雪ちゃんが光くんに振られたのは、今からちょうど一週間前のことだった。
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🎆Tag
#Happy_LIFE_22 #WhiteYouzy伴奏
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