私は、私達は
🌿アス(Guiano)
私は、私達は
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✦ 𝙨𝙤𝙡𝙤 𝙨𝙤𝙪𝙣𝙙 ✦
❮ 私は、私達は ❯
「私は、平凡が好きですが…彼女はそんな平凡を過ごさせてくれる環境がなかったんですね。乗り越えた君なら普通の学生として生きていけますよ。」
story
ここの抹茶パフェが大好きだ。
少しのズレや弱い者をほっとけず、毎日気を貼りっぱなしだった。
そんな、毎日に少しの甘さを加えてくれる抹茶パフェが大好きだった。
「今日も来てくれてありがとね。…ところで、あの子は君のお友達かな?」
マスターが指を指す先を見れば、窓から同じ制服を着た女の子がこちらを見ていた。最初は、怪しい者かと思い注意しようとしたが、その子はこっちに気づくと顔を赤くさせて去ってしまった。
お気に入りの喫茶店のため迷惑かけたくなく、スルーした。
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学校では、学級委員長というリーダーを任されていた。…半ば強引ではあったが。
いつも通り授業の準備を整え、お手洗いへ向かおうと廊下に出た時
「今どきおさげにロングスカートってw ダッセーなぁ?」
昨日の喫茶店でこちらを見ていた女の子が今にも泣きそうな顔で俯いていた。 私は、またイジメか…。と溜息をつきながらその子たちの間に割って入る。
『君達。1人に寄ってたかって追い詰めるのはどうかと思うよ。それに、私は人の容姿をバカにするやつが許せない。』
「……前から思ってたけど、お前のその正義感うざすぎ。私達が悪いみたいに仕立てあげてくんのキモイからやめろよ」
そう、言われた瞬間。思いっきり彼女たちに突き飛ばされた。いきなりの事で受身が取れず足を挫いてしまった。 前にもこんな事があったなぁ…その時は私が虐められる側だっけ…。私は、自分の経験から人を救う事は出来ないのか。
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こんな一瞬の出来事で心が折れてしまい、自分の正義を貫く事が出来なくなった。
彼女たちは、そんな私が面白かったのかイジメの標的を私に変えていった。
次の日 教室へ入れば、私の机には落書きと泥で覆われていた。 慣れている自分もいるが…やっぱり苦しい自分もいた。
もうすぐ、始業のチャイムがなることに気づき急いで机の上を片す。
そんな時だった…
「わ、私も片づけるよ!!」
いつかのあの子が、大きなバケツとモップを持って隣へ来てくれた。
『……あははっ! 机を片すのにモップは無いだろう…っはは!』
犯人であろう彼女たちは笑いあっている私たちをよく思ってないのか、何かを言おうと立ち上がったが、
『君が勇気をだしてくれたんだ。私も、落ち込んでいてはダメだな。私は、私の正義を貫こう。これは立派なイジメだ。私にそれ程までかまって欲しければ、手加減はしないぞ。』
苦虫を噛み潰したように彼女らは席へ着き前を向いてしまった。
近頃、あの喫茶店にもいってなかったな。
久しぶりに"いつもの"を食べたくなった。…君を連れてお邪魔させていただこうか。
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歌詞
あぁ 何もない自分が怖くなるほど 完璧さってやつにすぐ縋ってしまうよ
涙はもう二度と見せない もう見せないから 心はどうだろう昨日より乾いたかな
心は言う 涙は あなただけのものだ だから
あなたの言葉に傷ついても 私は私だから迷うことはない
守られることはもうきっとないけど 守りたいものばかりさ心配はない
怖いものはない 恐れはしない 怖いものはない 恐れはしない
✦ 𝘤𝘢𝘴𝘵
抹茶きなこ/🌿アス
https://nana-music.com/users/8770853
✦ 𝙩𝙖𝙜
#milk
#アスから君へ
#私は私達は
#星降る音楽会
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