もうじき夏が終わるから
n-buna
もうじき夏が終わるから
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少年期:🪞もうじき夏が終わるから─Vo.蓬
https://nana-music.com/users/6551018
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🪞Lyric
朝、小説を読んだ 君を待っていた
夜になって気がついた
花火の音
花揺ら 歌い 今日 藍を飛ばせ
貴方に聞こえないように消えて
それを言えない 僕じゃ言えないよ
今に夏が 終わってくから
昼顔 鳥居 鳳仙花(ほうせんか)バス停
陽の落ちる街を歩いていた
今日も
また
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🪞Story
夜子は、あの日以来旭くんと話していない。いや、旭くんはことある事に夜子に話しかけようとしてくれたのだが、夜子の方が避け続けていたのだ。
「いい加減素直になりなよ。あいつ、結局佐藤さんの告白断ったって言ったじゃん」
「私だって断られるかもしれないし」
唇をとがらせて呟く夜子に、舞雪ちゃんは大袈裟なため息をついて夜子の手提げ鞄を指さした。
「どうせ、そいつらにも何か言われたんでしょ?」
鞄の中には青い本がすっぽりと収まっていた。普段学校には持っていかない本を、今日に限って持ち出したということは、本当は夜子も勇気を出したいに違いない。そう思った舞雪ちゃんは、夜子の背後にまわると、その背を思い切り押した。
「ほら、良いから行きな!」
押された反動で、夜子は二歩三歩と踏み出してしまう。文句を言おうと振り返った矢先、舞雪ちゃんの声が脳に響いた。
「早くしないと、私たち中学生になっちゃうよ。そしたら他の学校から来たもっともーっと可愛い子が、旭の野郎をかっさらっちゃうかもしれないよ」
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🪞Tag
#Happy_LIFE_22
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