後編② 第4話 真実と虚構【CEA】
台本:由季 BGM:『夜に埋もれて@bgm』haruki 様
後編② 第4話 真実と虚構【CEA】
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【CEA】〈第4話〉『真実と虚構』後編②
ナタリー「楸」
楸「…っ」
ナタリー「私、貴女の歌声を聞いた時ね、救われたの」
楸「…」
ナタリー「こんなに心が震える歌を聞けるなんて、きっと…なかなかないことだわ。貴女の歌声を……世界中の人に知ってもらいたかった」
楸「…いやだよ、なんで、最後みたいなこと…」
ナタリー「だから、もっと自信をもって。楸の歌は世界を救うの!確信をもって言えるわ……ありがとう。………忘れていいからね」
楸、璃蘭、要、瞬「「「!」」」
ナタリー「…でも、これだけは言わせて?…私、みんなに会えて、本当によかった!…ペルソナならもっと高みに行けるわ。…ずっと応援してる」
そして、それは一瞬だった。
ナタリー「…ばいばい」
その時、彼女の頭に向かって何かが通り抜けた。
真横に倒れていく彼女にすぐに駆け寄りたいのに、足が上手く動かない。時間が止まってしまうのではないか、それくらい遅く感じる。
楸「……………え?」
その場に縫い付けられたかのような感覚。
目の前に倒れているのは、結成からずっと苦楽を共にしてきたマネージャーの姿が。だが、その目は固く閉じられ、二度と開くことはない。
瞬「…何かの、冗談だろ…手の込んだ悪戯にしては悪趣味だな…」
要「…そ、そうだよな…そうに決まって」
楸「ね、ねぇ、………これ…血?…どうしよう…警察?救急車…?それとも…」
璃蘭「っ!電話!それから、」
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