とある研究家の物語
--
とある研究家の物語
- 25
- 8
- 0
とある老夫婦がおりました。
夫は機会が好きな研究家
妻は体の弱い人でした。
ある晩、病状が悪化し、余命まもない妻を何とか延命させようと、彼は試行錯誤して、機械人形という存在を作ることとしました。まともな実験もせず、妻を延命させることだけを考えた結果、その計画は成功することなく、愛する人はドロドロな肉塊へと変わり果てたのです。
そこから狂い始める歯車。彼は自分の息子やその妻までも実験体として扱うようになり、更には孫の大切な人、恩人、その他大勢を巻き込んだ大変大掛かりな計画が動き始めるのです。
この研究所で働く人々はみな、恋人を、家族を、恩人をそれぞれなくした人たち。居なくなった原因は様々で、全ての元凶は狂ってしまった所長にありました。
欠陥品の人形達は記憶を取り戻し
研究員たちは様々な感情を顕にした
失敗作たちが人に戻ることはもうない
大切な人を失うことはもうない
ですがそれは、幸せなことでしょうか。
人には寿命がある
機械人形には寿命がない
限られた時間をどう過ごすか
それはあなたたち次第
さぁ、どんな結末を迎えたいですか?
🕊Blancheの手記
Comment
No Comments Yet.