【声劇】夏の思い出
演者: 台本:ラル 伴奏:みわたか
【声劇】夏の思い出
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君と出会うまでは、誰でもよかった。
この人じゃなきゃダメだとそう初めて思えたんだ。
時間が経てばきっとこの気持ちは消えると
そう思っていたのに。
君と過した日
香水の匂い、笑った時にできるえくぼ
誰に対しても優しい性格に落ち着く声。…全部鮮明に覚えている。いいや、忘れたくないのかもしれない
思い出である写真も、LINEのトークも消そうとしているのに
その時の事がフラッシュバックして邪魔をする。
もう君は僕の彼女でもないのに
最後に送ったメッセージには
既読がつかないまま迎えた君の誕生日
″誕生日おめでとう、幸せにな″
なんて送れるわけも無くて、
電源を切った
もし我儘を言えるならば、君の声が聴きたい
そんな事言える立場ではないのに
こんなにも、君がいない日はつまらないなんて
「離れたくなかったな。、」
君と過ごさない夏が今、始まろうとしている
♯ラル台本
Comment
2commnets
- K
- ラル読んで頂きありがとうございました。 心地よい低音が繰り広げる物語がすごく繊細で儚いなと思うほど素敵でした。 また機会がありましたらよろしくお願いします